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「不定詞は未来志向型で動名詞は過去志向型である」というのは間違いではありません。ただ、確かに納得行かない点が出てきますね。
「未来志向型」というあいまいな言葉が出てくるのは本来は「未完了相」と言うべきところだからです。しかし、「相、aspect」に関しては文法学者で意見がかなりわけれていますので、参考書等で説明しにくくなっています。
つまり「相」については断定はしにくいけど、ある程度理解してくれた方が文法の理解が進むだろうという感じであいまいに説明してあるわけです。
「未来」と「未完了」は似ていますが、例えば、「I go to school.」(私は学校に通っています)では、時制は現在ですが、学校に通うという動作が終わっていないので「相」では「未完了」になります。
このずれがわかりにくいですね。
What a fool he was to reject such a wonderful offer!
では、rejectに「拒み続ける」というニュアンスがあるために「完了した動作」とは感じられずに「未完了」になります。
John F. Kennedy was the first Catholic to be elected President of the United States.
ではアメリカの大統領に選ばれるという動作が完了しているとは言えないので「未完了」です。ブッシュの次にも大統領はいますからね。ちなみに例え神聖ローマ帝国の皇帝の選挙でもその時代に遡って考えれば、まだ完了してるとは言えないので、滅びた国の選挙でも「未完了」になります。
この辺が時制とのからみが難しい所です。
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