▼茶蔵(一浪)さん:
>ハーバート・スペンサーは、あなたが菜食主義者になれば、もっと立派な作品を書けるだろうと言われた時、自分の習慣を変え、食事を野菜に制限し始めたのだが、彼の執筆活動はすぐに質が落ち始めて、程なく彼は肉食に戻った。
(1)あなたが
→不要
(2)もっと立派な作品を書ける
→先の投稿で説明のために「立派な作品を書ける」と書きましたが、やはり受験では、採点者に his thought would reach greater heights とできれば一対一対応で、his thought は、「彼の思想」would reach 「到達するだろう」great heights 「高みに」とわかるように訳したほうがいいでしょう。
(3)言われた時
→減点にはなりませんが、「〜した時」というと、2つの出来事が同時に起こるような感じがするので、ここでは、「〜して」くらいのほうがいいでしょう。
(4)肉食に戻った
→先の投稿で、「肉食」と書きましたが、これはあくまで説明のため、簡潔に表現しただけです。訳すときには、beef, mutton, pork それぞれの訳語を入れるべきです。
(5) on which he wrote his great book の部分が訳してありません。
→ここは、文字通りには、live on rice のような on 、つまり、「牛肉などを食べて」という意味です。
■訳例■
ハーバート・スペンサーは、もし菜食主義にすれば、思想はさらに高みに達することになるだろうと言われて、食事を菜食に限ることにした。(ところが)たちまち作品の質が落ちて、まもなく、牛肉や羊の肉、豚肉をまた食べ始めた。そのおかげで、彼はあの傑作を書いたのである。