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【6524】明治大の問題 mana 06/10/23(月) 質問

【6529】Re:明治大の問題 管理人 06/10/23(月)
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【6529】Re:明治大の問題
 管理人 E-MAILWEB  - 06/10/23(月) -

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   ▼manaさん:
>窓は透かして見ることができないほど汚れてはいなかった。
>問題文 The window was (  ) to see through. [明治大]
>正解 hardly too dirty
>貴方の答え dirty enough
>以下の選択肢のどこが間違っているのでしょうか?
>どなたかご教授お願いします!
>1.hardly too dirty 
>2.dirty enough 
>3.hardly dirty enough 
>4.barely dirty enough

この問題は、かなり問題があります。はっきり言ってしまえば、間違いです。同じ問題が、英文法・語法のトレーニング 1 戦略編(Z会)と精選英文法・語法問題演習(旺文社)でも取り上げられています。参考のため、それぞれの解説を載せておきますが、この問題は問題集から削除すべきだと思います。

「窓は透かして見ることができなほど汚れてはいなかった」dirty (汚れている)とsee through (透かして見える)の関係を考えると enough to ... は不適当。
――英文法・語法のトレーニング 1 戦略編(Z会)

「窓は透かして見ることができないほど汚れていた」なら too dirty to see through になる。これを否定するときに not より弱い hardly を用いた形。not too ... to 〜の形と同じに考える。
――精選英文法・語法問題演習(旺文社)

もう1つ頻出英文法・語法問題1000(桐原書店)でもこの問題が取り上げられていますが、こっちのほうは、この問題の間違いに気づいたらしく、選択肢を以下のように変えてあります。解説は以下のとおりです。
(1)dirty enough
(2)barely dirty enough
(3)hardly dirty enough
(4)not too dirty
その窓は、通してみることができないほど汚れてはいない。
not too ... to do は、too ... to do 全体を否定する表現。したがって、「とても…なので〜できない、ということはない/〜できないほど…ではない」の意を表す。
――頻出英文法・語法問題1000(桐原書店)

わかりにくい文だなと思って、ネイティブの意見を聞いたら、やはりだめだということでした。また、
これでいいのか大学入試英語 上 Gareth Watkins 河上道生 小林功・著 大修館書店
という本には以下のように書いてあります。そのまま引用します。

どれも答えにはならない。4が意図された答えだと思うが、これでは非常にまずい文になる。
 受験英語では、hardly が not の同意語と扱われる。(たとえば、長文の内容と一致する問題には、出題者が本文のある否定文を hardly を使って書き換えることがよくある)これは完全な間違いである。
A He was hardly in time for the train.
  (= He was only just in time ...)
Aでは電車に乗れたことがわかるが、Bの not が入った文はその反対の(間に合わなかった)意味を表わす。
B He was not in time for the train.
 この例文から分かるように、hardly は not の意味にならない。
だから、次の文は正しいが、
【例1】The window was not too dirty to see through.
次の文は意味がない。
【例2】The window was hardly too dirty to see through.
仮に意味があるとしても、上の文と反対の意味を含意する。

――これでいいのか大学入試英語 上 Gareth Watkins 河上道生 小林功・著 大修館書店

ということで、この問題は削除することにしました。

【6530】Re:明治大の問題
質問  mana  - 06/10/23(月) -

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   『これでいいのか大学入試英語 上』 Gareth Watkins 河上道生 小林功・著 大修館書店の文章で
He was hardly in time for the train.
となっていて、hardlyの意味は一般的には「ほとんど〜ない」ですが、ここでは辞書(参照:ジーニアス英和)の下のほうに載っている「苦労して、やっと」の意味で解釈しているのでしょうか?(辞書自体にはこの表現はまれであると書いてありますが…)

【6534】Re:明治大の問題 hardly too dirty to ...
 M.Hoshi  - 06/10/24(火) -

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   ▼管理人さん:
>>窓は透かして見ることができないほど汚れてはいなかった。
>>問題文 The window was (  ) to see through. [明治大]
>>正解 hardly too dirty
>>貴方の答え dirty enough
>>以下の選択肢のどこが間違っているのでしょうか?
>>どなたかご教授お願いします!
>>1.hardly too dirty 
>>2.dirty enough 
>>3.hardly dirty enough 
>>4.barely dirty enough
>
>わかりにくい文だなと思って、ネイティブの意見を聞いたら、やはりだめだということでした。また、これでいいのか大学入試英語 上 Gareth Watkins 河上道生 小林功・著 大修館書店という本には以下のように書いてあります。そのまま引用します。
>
>どれも答えにはならない。4が意図された答えだと思うが、これでは非常にまずい文になる。受験英語では、hardly が not の同意語と扱われる。(たとえば、長文の内容と一致する問題には、出題者が本文のある否定文を hardly を使って書き換えることがよくある)これは完全な間違いである。
>A He was hardly in time for the train.
>  (= He was only just in time ...)
>Aでは電車に乗れたことがわかるが、Bの not が入った文はその反対の(間に合わなかった)意味を表わす。
>B He was not in time for the train.
> この例文から分かるように、hardly は not の意味にならない。
>だから、次の文は正しいが、
>【例1】The window was <u>not</u> too dirty to see through.
>次の文は意味がない。
>【例2】The window was <u>hardly</u> too dirty to see through.
>仮に意味があるとしても、上の文と反対の意味を含意する。
>――これでいいのか大学入試英語 上 Gareth Watkins 河上道生 小林功・著 大修館書店
>ということで、この問題は削除することにしました。

hardly too dirty to ...という言い方をネイティブが不自然だと感じるというのは納得です。hardlyという語は非常に特殊な場合(否定の強調等)を除いて、普通は否定的意味合いを持つ(almost not/neverの意味)と共に、他の否定語又はtoo〜to...のような準否定的表現と共に用いる事が非常にまれな語なのかもしれません(google検索でも"hardly too * to"では36,000件程度しかヒットしませんでした)
また明治大には、もうひとつ同じような問題があってこちらの方は”きっちり”正解の選択肢が「not too dirty」になっていますね。

>▼manaさん:
『これでいいのか大学入試英語 上』 Gareth Watkins 河上道生 小林功・著 大修館書店の文章でHe was hardly in time for the train.
となっていて、hardlyの意味は一般的には「ほとんど〜ない」ですが、ここでは辞書(参照:ジーニアス英和)の下のほうに載っている「苦労して、やっと」の意味で解釈しているのでしょうか?(辞書自体にはこの表現はまれであると書いてありますが…)

そうでしょうね。これは私の推定ですが、hardlyがこの意味を表すのはまれであるとの説明は、おそらくある特殊な文脈、例えば「時間の前後関係とか順序を表す」ような場合にのみ「苦労して・やっと・骨折って」というbarelyに近い肯定の意味を表すというような感じなのだと思います。ただしこの場合でもhardlyではなくhardの方が好まれるようですが、、、

【6536】Re:明治大の問題 hardly too dirty to ...
解決  mana  - 06/10/24(火) -

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   かなり複雑ですね…
でも何となく分かりました。
ありがとうございます!

【6561】Re:明治大の問題
未解決、解答求む  管理人 E-MAILWEB  - 06/10/26(木) -

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   ▼manaさん:
>『これでいいのか大学入試英語 上』 Gareth Watkins 河上道生 小林功・著 大修館書店の文章で
>He was hardly in time for the train.
>となっていて、hardlyの意味は一般的には「ほとんど〜ない」ですが、ここでは辞書(参照:ジーニアス英和)の下のほうに載っている「苦労して、やっと」の意味で解釈しているのでしょうか?(辞書自体にはこの表現はまれであると書いてありますが…)

確かにおっしゃるとおりです。この説明での hardly は、「苦労して、やっと」という意味で使われていますね。そして、このような hardly がまれだというのもそのとおりです。

hardly too to に関して、上記の本に載っていたので、そのまま引用したのですが、正しいのかどうか考えていませんでした。
で、今、読み返してみると、×The window was (hardly too dirty) to see through.が間違いである理由として、この説明には無理がありますね。文が間違っていることは確かですが、この説明では説明になっていません。

それから、hardly too to がすべて間違いであるかというと、そうではないようです。文脈によっては正しい場合もあるようです。

ということで、この問題はいまのところ、わからないということです。一応、「継続」ということにしておきます。

【6602】Re:明治大の問題
 Fukuchan  - 06/10/28(土) -

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   The window was hardly too dirty to see through.
のhardlyを「ーーであるなどと言えたものではない。」のように否定の意味に加えて陳述の内容に対する話し手の不賛成の気持ちが示されるので皮肉が含意されることも多いという用法があります。例えばQuirkは次のような例文を挙げています。
She hardly knows me--in fact she doesn't know me.==「彼女はほとんど私を知っているとは言えない、いや実際は知らないのです。」
「その窓は透かして見ることが出来ないほど汚れていたとはほとんど言えない。」→「窓は透かして見ることが出来ないほど汚れてはいなかった。」
と解釈できませんか。farfetchedでしょうか。

【6629】Re:明治大の問題
 管理人 E-MAILWEB  - 06/10/29(日) -

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   ▼Fukuchanさん:
>The window was hardly too dirty to see through.
>のhardlyを「ーーであるなどと言えたものではない。」のように否定の意味に加えて陳述の内容に対する話し手の不賛成の気持ちが示されるので皮肉が含意されることも多いという用法があります。例えばQuirkは次のような例文を挙げています。

情報、ありがとうございました。
今、知りたいのは、この文がどうして間違いなのかということです。
○The window was not too dirty to see through.
×The window was hardly too dirty to see through.
なのはなぜなのかということなんです。

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