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▼saitoさん:
友人のブレンダが絵をもらった。ピカソの絵だった。が、どうせ偽者だろうと思って、ブレンダは、そのへんにかけておいた。ところが、数週間後、彼女の家に行ってみると、絵が一番目に付きやすいところにかけてあった。訊いてみると、偽者だと思っていた絵は、なんと、本物だったとのことだった。――という話です。
>ADCBは考えられませんか。
つまり、
A friend of mine, Brenda, was given a Picasso drawing in a simple frame.
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A It looked like a copy, however, so Brenda assumed it was a reproduction and hung it over her staircase.
と続くということですね?
どうして、Aがまずいかですが、それは、however という副詞(接続関係を表わす)です。この however は副詞ですから、文頭、文中、文末、いろんなところに来ます。どこへおいてもいいわけです。わかりやすく、However it looked like a copy, so Brenda assumed it was a reproduction. としておきます。すると、「しかし、それはコピー(つまりオリジナルではなく、模造品、偽者)のように見えた。だから……」となっていますから、「しかし」の前は、「それはコピーのように見えた」となんらかの意味で反対のことが来ないといけません。it looked like a copy は、looked とあることわかるように「見かけ」の話をしています。そして、それ(ブレンダがもらった絵)を本物ではなくコピーだと「マイナス評価」しています。ということは、その前に、「実際」のことを「プラス評価」してあると考えられます。そう考えて見ると、A friend of mine, Brenda, was given a Picasso drawing in a simple frame. は、実際のことですが、「プラス評価」しているとは言えません。それよりも、C It was an admirable and typical example of Picasso's "classical" period. がこの絵をほめているわけですから、「素晴らしい絵だ」―しかし―「どうも模造品のようだたったので、きっと複製品だとおもって、その辺にかけておいた」とつながります。絵のできは素晴らしかったが、「もらいものであること」「簡素な額縁に入っていたこと」などから、本物であるはずがないと思ったわけです。
おそらく、C It was an admirable and typical example of Picasso's "classical" period. を少し誤解しているのではないかと思います。その絵は最初見たときから素晴らしいものだったのです。数週間後、再度、ブレンダを訪れた時も、絵はまったく同じものなのですから、評価はかわらないはずです。
文整序問題は、あまり内容に深入りするとかえってこんな順番でもいけるのでは、と思えてくるので、なるべくディスコース・マーカーに注目して解いて行くといいでしょう。
この問題だったら、最後が、Brenda answered that she had found out that it was, in fact, an original. となっているので、その前に、私のセリフが入ると思ってさがせば、B I said, "I see the Picasso reproduction has been promoted." だとわかるので、後は、選択肢を見ると、Bで終わるのは、C-A-D-Bしかないので、これが大いに怪しいとわかります。順番に読んでみるとこの選択肢をサポートするところがいくつも見つかるはずです。
実際、センター試験なのですから、絶対にその答えしかないはずです。そのように作ってあります。knowledge のことを wlnoegekd と書いてもわかってもらえないし、I have a pen. のことを、Pen have a I. と言っても通じないのと同じです。文字レベルでも、単語レベルでも、文レベルでも、文章レベルでも、順番というものがあるわけです。
http://www99.sakura.ne.jp/~english/cgi/qqqqqqq/a/quiz.cgi?d=eiken_j1_bse&m=1
の問題もかなり力がつくのでやってみるといいと思います。
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