|
■総評■
>ひとつ目の文章について、
「私は背後のドアから誰も出て来ないのを見た。」と「事実」を目的語にできるのか、迷いました。
――どういうことなのかわかりません。説明を。
ポイントは分かっているようです。一応、合格ですが、次のレベルに進む前に、[#704]をやってみてください。
■間違い■
×背後のドア
○これは、裏口としたほうがいいでしょう。
×出てくる
○ come in は「入って来る」この文の I は(1)(2)とも、その出来事があったときは、(1)は家の中に、(2)は外から家の中に入ったと考えれます。
■文法■
(1) I saw no one coming in by the back door.
(2) I saw no one, coming in by the back door.
(1)は、いわゆる知覚動詞というもので、no one が coming in ... するのを見たということになります。だから、「入って来る」の主語は、no one です。
(2)は、分詞構文で、coming in ... は副詞句の働きをしています。この部分の主語は文の主語と一致するので、入って来たのは「私」になります。
結局、ここで注意することは、動詞には必ず主語があるということ。動詞というのは、述語動詞だけではなく、to V や Ving のような準動詞と言われるものも含めて、(たとえ、書かれてなくても)主語があるということです。
■訳例■
I saw no one coming in by the back door.
裏口からだれも入ってくるのは見なかった。――入るのは他人。
I saw no one, coming in by the back door.
私は裏口から入って来たので、だれも見なかった。――入ったのは自分。
|
|