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【587】■8/10■
 管理人  - 04/9/24(金) -

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   ▼awaさん:
>▼管理人さん:
>>次の英文を読んで、下の設問に答えよ。
>>  The notion that every problem can be studied as such with an open and empty mind, without prejudice, without knowing what has already been learned about it, must condemn men to a permanent childishness. For no man, and no generation of men, is capable of inventing for itself the arts and sciences of a high civilization. No one, and no one generation, is capable of rediscovering all the truths men need, of developing sufficient knowledge by applying a mere intelligence, no matter how acute, to mere observation, no matter how accurate. The men of any generation, as a French philosopher once put it, are like dwarfs seated on the shoulders of giants. If we are to "see more things than the ancients and things more distant" it is "due to neither the sharpness of our sight nor the greatness of our stature" but "simply because they have lent us their own."
>>  For individuals do not have the time, the opportunity or the energy to make all the experiments and to discern all the significance that have gone into the making of the whole heritage of civilization. In developing knowledge men must collaborate with their ancestors. Otherwise they must begin, not where their ancestors arrived, but where their ancestors began. If they exclude the tradition of the past from the curriculums of the schools they make it necessary for each generation to repeat the errors rather than to benefit by the success of preceding generations. [東大・改、早大・改]
>>
>>

あるフランスの哲学者がかつて言ったように、どの時代においても人間は巨人の肩の上に乗った小人のようなものなのである。もし私たちが昔の人が見るより多くのものを、またより遠くのものを見ることができるのであれば、それは私たちの視力のよさ、または私たちの身長の高さによるものではなく、単に彼らが自分の肩を私たちに貸してくれるからなのだ。



■総評■
非常に厳しく採点してしまいました。(-_-;) 一箇所しか間違ってなかったので、本来なら9点で合格にすべきなのでしょうが、あしからず。取り消し線以外は模範的な訳になっています。

■訳例■
あるフランスの哲学者がかつて述べたように、どの時代の人間も、巨人の肩に座っている小人のようなものである。われわれが先人より多くの物を見ることができ、より遠くの物を見ることできるならば、それは、われわれの視力が鋭いからでも、背が高いからでもなく、彼らがわれわれに視力と身長を貸してくれているからにすぎないのである。

>[B] 上の英文と内容が一致するものを、次に与えられた(a)〜(g)の中から2つ選び、記号で答えよ。
(b),(f)
(b)・・・第三段落最後の「if they exclude〜」より。
(f)・・・第三段落の「In developing〜」、「Otherwise〜」より。

こうやって判断の根拠になった部分を書くだけでもいいことだと思います。なんとなく、というのがいちばんいけないわけです。

[A]-「"」は不自然になりそうなのであえて鉤括弧に変えませんでした。
O.K.

>things more distantは「=more distant things」で大丈夫でしょうか。
形容詞の後置修飾と前置修飾には微妙な違いがある場合もありますが、ここでは同じ意味と考えていいでしょう。この名言の別バージョンがネット上にありました。
"We are like dwarfs sitting on the shoulders of giants; we see more things and more distant things than did they, not because our sight is keener nor because we are taller than they, but because they lift us up and add their giant stature to our height." Bernard of Chartres

>最後のtheir ownはgiantのshoulderだと思いました。全体的に比ゆを意識してます。
結論からいうと、shoulders ではありません。
they have lent us their own (sharpness of their sight and greatness of their stature) が省略されています。
今、私たちが先人より多くの物を見ることができたり、より遠くの物を見たりできるのは、――という話で、その理由として、
it is "due to
neither the sharpness of our sight
nor the greatness of our stature"
but "simply because they have lent us their own."
となっています。上のように並べてみると、これは、neither A nor B の相関接続詞なのですが、同時に、not(ここでは、neither nor になっていますが) A but B という構文でもあります。
A でもなく B でもなく C だ。といいたいわけですが、「私たちの」ものではなく、彼らのもの、と言いたい訳です。

□上記のように考える理由
(1)もし、shoulders とするのなら、当然、その前の their own の their は、巨人を指しますし、その前の、they lent us の they も、giants ということになります。しかし、If we are to "see more things than the ancients and things more distant" と「私たち」と「先人」を比較する文脈で、遠くのものを見ることができるのは、「私たちの」視力がいいのではなく、「先人の」視力がいいからだ。言い換えるなら「先人」が彼らの「視力」をかしてくれている」からだというほうが自然ではないでしょうか?

(2)英語の場合は、比ゆを使うときにはその前に、その標識として、「いわば」とかそういったことばがきます。日本語よりもはっきりとそういった言葉を使います。この文では、
The men of any generation, ..., are like dwarfs と like がそれにあたりますが、If we are to "see ...の文にはそれがありません。

(3)shoulders の省略とするには、shoulders はあまりに遠いでしょう。人間はそれほど記憶を保持できるものではないので、指示語や省略を探すときにはあまり遠いところを捜してはだめです。

このように、省略を補って訳しなさいと指示がない場合には、よっぽどの自信がないかぎり元の形のまま、つまり、省略した形のまま和訳したほうがいいでしょう。「彼ら自身のものをかしてくれたからだ」としておいたほうが、指示語を間違って書くよりも減点は少なくなるはずです。

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【574】レベル6 The notion that every problem [東大] 管理人 04/9/20(月) レベル6
┗ 【578】Re: The notion that every problem awa 04/9/20(月)
┗ 【587】■8/10■ 管理人 04/9/24(金)
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