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次の日本語の文章の下線部(1)と(2)を英語に訳せ。
法律というと、どこかうっとうしいもの、ばかばかしいものと思っている人が多い。しかし、実際は法律こそが私たちの生活を守っているものである。(1)仮に、現在あるたくさんの法律が一夜にしてなくなったとしたら、世の中はどんなものになるかを考えてみよう。
刑法がなければ何が犯罪かも決らない。力さえあればどんなことをしてもよいと思う人が出てくるだろう。道路もみんなが自分勝手なスピードで走り、交差点もちゃんと止まらないかもしれない。危なくて外出もままならない。また、あらゆる意味で弱者の救済は事実上なくなる。民主的な社会など雲散霧消してしまうだろう。
(2)私たちが一人ひとり平等に生きていくには、社会全体で共通のルールとみなせる法律がどうしても必要なのである。テレビや電話がなければ不便なのは確かだが、ないと生活できないわけではない。しかし、法律がなければ、そもそも私たちの享受している文明的な生活自体がなりたくなるのである。
――大阪府立大学 前期日程(2月25日実施)――2006年
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