感嘆文を勉強します。教科書によっては、感嘆文を学習しない教科書もあります。たしかに、感嘆文は他の単元にくらべてそんなに大切な単元ではありません。文法書を見ても、それほど感嘆文にページをさいていないはずです。
ということで、ここでも、感嘆文についてはさらっとすませてしまうつもりです。(といっても、おそらく中学生用の英語のどの参考書よりもくわしいところまで説明することになるかもしれませんが)
(1) How old is he
(2) How old he is
※文末の疑問符と感嘆符は入れてありません。
というような2つの文がありますが、(1)はすでに習っている疑問文です。これは、もともとは、例えば、
・ He is
12 years old.
という文があって、下線部がわからないときに、下線部を how という程度をたずねる疑問詞にして、
・ He is how old
さらに、wh- (how も含めて)を文頭に移動して(how と old はつながっているので、いっしょに文頭へ)、
・ How old he is
最後に、これは疑問文なので、he is をひっくりかえしておいて、
・ How old is he?
となるわけです。
もちろん、意味は、「彼は何歳ですか?」ということになります。
それに対して、(2)の How old he is! は最後に ! (感嘆符)をつけて、「なんて〜なんだろう」とびっくりしたり、感心したりする気持ちを表す感嘆文です。
これは、次のように考えるとわかりやすいでしょう。
・ He is *so old. 彼はとても年をとっている。
(学校や参考書では、so ではなく very として説明する場合のほうが多いかもしれませんが、so のほうが正確です)
)
という文がもとにあります。この so は副詞で次の形容詞の程度がはなはだしいことを表しています。彼がさらに年をとっていると、
He is
SO old. と書いたり、so を強調して言ったりできますが、さらに、事実をのべているだけではなく、その年をとっているということに感心したりする場合には、so を how に変えて、
・ He is how old
として、さらに、wh- (how も含めて)を文頭に移動して、感嘆符をつけて、
・ How old he is! 彼はなんて年をとっているのだろう。
となります。これが感嘆文です。ちがいは語順と最後に ! 感嘆符があることです。もちろん、(1)(2)は両方とも wh- で始まっているので、下降調で読みます。
以下のように似た文についても同じことです。
How long is this bridge? この橋はどれくらい長いですか?
How long this bridge is! この橋はなんて長いのでしょう。
ところで――、感嘆文には、2つあります。1つは今、説明した、How で始まる感嘆文、そして、もう1つは、What で始まる感嘆文です。