三単現

3単現(3)

□解説 このページ、ただいま準備中

□はじめに

はじめにことわっておきますが、このページの説明は、かなりむずかしいと思います。1ページをかけて、すべて三単現の (e)s の読み方について書いてあります。おそらくどの参考書でもこれほどくわしくかいてあるものはないでしょう。
もし、とちゅうまで読んでみて、わからなければ、次のページに進んでもいいと思います。なにごともそうですが、一度にすべてわかるというのはむりです。だから、このページのことは、30パーセントくらいわかればいいや、という気持ちで読んでみてください。

□三単現の (e)s の読み方

三単現の (e)s の読み方です。これは、簡単な原則があるだけで、それほど難しくはないでしょう。
読み方は、

[s] (ス) [z] (ズ) [iz] (イズ)

のどれかです。どれになるかは、その前の音によってきまります。
と、その前に、[s] と [z] についてですが、それぞれ、どっちが無声音でどっちが有声音かわかるでしょうか? つまり、[s] も [z]も発音のしかたはある一点を除いてはまったく同じなのです。自分で確かめてみてください。そう、[s] と発音するときには、息を出しますが [z] と発音するときには、声を出します。[z]といいながら、のどに手をあてると、声帯がふるえているのがわかるでしょう。
つまり、[s] は、息の音(無声音)で [z] は、声の音(有声音)ということです。三単現の読み方は、その単語の最後が無声音なら、三単現の -s の発音は、無声音である[s]に、その単語の最後が有声音なら、三単現の -s の発音は、有声音である[z]になります。


有声音 [z]
無声音 [s]
歯擦音 [iz]


母音 [s] [z] [p] [b] sheep の sh の発音 有声音 [z]
無声音 [s]
有声音のあとの s を [z] と読むのは当然のことで、有声音の後には、有声音が続くというだけのことです。声を出している音のあとに、息の音を出すのは不自然です。発音するのは、有声音のあとには有声音のほうが楽だからです。
例えば、すべての母音(日本語でいうと、あいうえお)は、有声音ですから、play [plei] のように、[i]という母音でおわっている単語に、plays と三単現の -s をつけた plays は、有声音の[z]と読んで、[pleiz] となります。 こういうことは、正しい発音さえしていれば、自然にそう読めるはずです。有声音のあとに無声音を発音したり、無声音のあとに有声音を発音するというのは、不自然なことなのです。このへんがわからない、自然に出てこない人は、おそらく発音がまちがっているということも考えられます。日本語の「ス」と[s] はまったくちがうということをもう一度確認してください。(「ス」は[su]で子音+母音、長く伸ばすと、スウウウウウウウとなるはず。ところが、[s]は子音だけなので、長く伸ばしても、ウウウウウとはなりません)

単語の最後の音 三単現の -s の読み方
無声音 *
有声音 すべての母音



単語の最後の音 [s]の読み方
歯擦音


なお、無声音と有声音のくわしいことについては、ここをお読みください。

原形 発音 三単現形 発音 複数形
work
keep
stop
cook
visit
無声音 works
keeps
stops
cooks
visits
books
desks
cats
apples
bags
hands
有声音 play → plays
stay → stays
run → runs
stand → stnds
-es をつける wash → washes
watch → watches
pass → passes
push → pushes
teach → teaches (教える)



buses
dishes
watches
boxes
y を i に変えて -es study studies
try → tries
cry(泣く) → cries
※stay や play は、母音字+ y なので、stays plays となる。
cities
countries
-es をつける - -
例外
have → has
do → does
say → says[sez] 「セイズ」ではなく「セズ」と読む。発音注意
-

次は、(e)s の読み方です 三単現の -(e)s の読み方ですが、有声音か無声音かによって変わってきます。その前に、有声音と無声音とはなにかということを知っておかなければなりません。これは、これから英語を勉強するときに、知っていればいろいろと役にたつことなので、ぜひとも理解が必要です。
私たちは声を出して、ことばをしゃべりますが、その声を研究する学問を音声学といいます。
有声音というのは、文字通り、声が有る音のことで、無声音というのは、文字通り、声が無い音のことです。例えば、「あ」と言ってみてください。その時、のどに手をあてると、声帯がふるえているのがわかるでしょう。これが有声音です。次に、[p]という発音をしてみてください。すると、声帯は震えていないはずです。
※[p] の発音は、「パ」=pa から[a]という母音を引いた音です。つまり、まず口を閉じて、口の中に息をおくってだんだん圧力をためていきます。そして、ふくれたところで、口をあけて破裂させます



□参考

以上見てきたことは、一見どうでもいいことのように思えます。事実、学校でもあまりおしえてないかもしれません。しかし、無声音、有声音の区別は非常に重要なことです。1つだけ例をあげておきます。1年生のさいご、または、2年生で「過去形」を学習します。play は「する」という意味でしたが、これを、「した」にするには、played というように、最後に ed をつけます。この読み方は、[t] か [d] か [id] になるのですが、ここでも、三単現のときの -(e)s の読み方と同じ原則があります。くわしいことは、また、「一般動詞の過去(1)」で説明するとして、以下の表を見てください。
played は、「プレイド」と、walked は、「ウォークト」と読むことはかんたんにわかるでしょう。

単語の最後の音 過去形の -ed の読み方
無声音 *
有声音 すべての母音

□確認問題

ここまでのことが分かったら、問題をといて確かめてみてください。 3単現の -(e)s の読み方

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