ここでは、日本人がもっとも苦手な「R」と「L」を中心に練習していきます。まず、自分で発音できるようにするためには、そのちがいが耳で聴いてわかるようにならないといけません。
アルファベットの文字がいくつか集まって一つの単語ができます。いくつかというのは、1つの場合もあります。例えば、a は、「1つの」という意味の単語です。I は、「わたし、おれ、ぼく、我輩、(その他、自分のことを表すことば)」という意味の立派な単語です。O だって、「おお、まあ」(驚き・願望・恐れなどの感情を表す)という意味の単語です。上の三つの単語の読み方は、a を除いては、アルファベットの読み方と同じです。I は「アイ」、O は「オゥ」と読みます。もちろん、このような単語はほとんどないわけで、ふつう単語といったら、2つ以上のアルファベットの文字が集まって一つの意味を持つものをいいます。
ここでは、単語の読み方をくわしく説明していきます。アルファベット26文字のそれぞれの文字から始まる単語を1つずつどうしてその単語はそのように読まれるのかを説明していきます。
まずは、
kite
という単語からです。日本語と英語のちがうところは、日本語では、「か」という文字は、「
かさ」というときも、「
かみのけ」というときも、「としょ
かん」というときも同じです。つまり、文字の名前も文中での読み方も同じです。
ところが、英語はそうではありません。
kite は、以下のように、「ケイ・アイ・ティー・イー」とは読みません。
※ [i:] の発音記号の上にあるアクセント記号は無視してしてくださ。アクセントのない [i:] の画像が見つからないため、使っているだけです。
どのように、読むかというと、まず、k のように後に [ei] をふくむアルファベットは、[ei] をのぞいた音で発音します。[kei]−[ei]→[k] という子音(母音以外の音)になります。
次に、kite の t についても、だいたい同じです。[ti:]
のように[i:] をふくむアルファベットは、[i:]
をのぞいた音で発音します。[ti:]−[i:]→[t]
という子音になります。[i:] をふくむアルファベットは、他にも、B,C,D,G,P,T,V,Z
とありますが、これも同じです。
次に、i ですが、ふつうこの文字は、[ai] から [a] をとって、[i] と発音されます。
ですから、kite ではなくて、kit なら、以下のように、「キット」と発音されます。
ここからが、大切なことですが、ふつうのときは、i
は[i] でいいのですが、kite のときのように、
i の後に子音字(aiueo 以外の文字)+ e がきている場合には、アルファベット読みをします。アルファベット読みというのは、「エイ」「ビー」「スィー」ということです。ですから、i
は「アイ」となります。それから、このような場合、
最後の e は発音されません。
このようなことを知っていれば、
bit bite, lit lite, sit site
などの単語も読めるはずです。
まとめてみると、以下のようになります。
※×は発音されていないということです。
※実際の発音を声で聞いて見たい人は、
goo 辞書 でスピーカーのアイコンをクリックしてください。
kite の意味は、「凧」です。正月にあげるあのたこのことです。一度、辞書でたしかめてください。
それから、i をアルファベット読みするという発音の原則については、i だけではなく、a i ue o すべてにいえることです。くわしく知りたいかたは、
こちらを読んでください。