品詞

品詞(3)

解説

□water = 名詞ではない

最初、辞書を調べてるときに品詞を確認することが大切だと書いて、 例えば、water というのは水のことですが、
―名(←四角で囲んであるかもしれません)
とあって、その後に、「水」と意味がのっているはずです。また、その後には、
―動
として、「…に水をかける」などとかいてあります。
――と書きました。これでわかることは、1つの単語が1つの品詞にきまっているわけではないことです。もちろん、I は名詞、 a は冠詞、ということはできますが、多くの単語が複数の品詞として使われています。だから、pen は名詞、use は動詞、ということはできません。pen の品詞は何でしょう? use の品詞は何でしょう? という問題は、問題自体がおかしいことになります。単語は、文の中に入って、はじめて品詞がきまります。
具体的に例をあげて説明しますが、以下のところは、少なくとも中1の1学期を終えた時点くらいでないとわからないことをふくんでいるので、まだ中1になったばかりの人は読み飛ばしてください。

(1) This is a pen.
(2) This pen is mine.
(3) The fish is this big.

という3つの this について考えてみます。this 以外の単語については、すべて知っているということして、それぞれの文の意味を知るには、this を辞書でひけばいいわけです。ところが、辞書をしらべるとわかりますが、this には、かなりいろいろと書いてあります。品詞については、手元の辞書を見てみると、代名詞と副詞と書いてあって、代名詞はさらに、形容詞用法、と独立用法にわけてあります。(-_-;) 実は、これはかなりわかりにくい書き方で、this は名詞と形容詞と副詞があるとしたほうがいいのです。形容詞用法が形容詞のことだと思ってください。

名詞→これは
形容詞→この
副詞→こんなに、これくらい

それぞれの品詞の後にだいたいこのような意味をあげてあると思います。
すると、
(1) This is a pen.
(2) This pen is mine.
(3) The fish is this big. のそれぞれの this がどの品詞にあたるかがわかれば、それにあった訳をいれていけばいいわけです。(1)(2)(3)を見ると、(2)は pen を説明していることがわかります。また、(3)は後に big という形容詞があることから、形容詞を説明しています。形容詞を説明するのは、副詞ですから、この this は、「こんなに」とか「これくらい」という意味であることがわかります。だから、(3) The fish is this big. は、「その魚はこれくらい大きい」という意味になります。
(2) This pen is mine. は、「このペンは私のものです」ということになります。

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