あなたは上のような発音記号を読めますか?――と聞いてみると、あまり読めない、という人が多いようです。そもそも、学校でも教えていないところがほとんどです。手元にある中学の教科書、New Crown を見ても、1年生の教科書では、各課ごとの新出単語の下に発音記号は出ていません。教科書巻末の「単語の意味」のところでは、発音記号を載せてありますが、発音記号をまとめて説明しているところがありません。
発音記号を教えるか、どうかというのは、現場の先生の判断次第ということです。発音記号が大切だと思っている先生は、それにかなりの時間を割くでしょうし、あまり発音記号を重視していない先生は、さらっと済ましてしまうでしょう。
私は、発音記号はけっこう大切だと思っています。中学1年生の英語では、なによりも発音記号を覚えて、正確な発音を身に付けることが大切だと思っています。be 動詞がどうだとか、名詞がどうだとかよりも、三単現とは何かとかよりも、はるかに大切です。なぜなら、文法は、もし今覚えることができなくても、あとでも覚えられます。しかし、一旦、まちがった発音を覚えてしまうと、それを直すことはかなり困難(もしくは、ほとんど不可能)になってきます。教師によっては、日本人は日本式の発音でいいんだ、という人もいますが、せっかく勉強するのですから、最初からわざわざ間違った発音を覚える必要はないでしょう。
たしかに、中学生用の辞書には、発音記号とともに、カタカナで読み方を書いてくれてあます。しかし、これは、ほとんど当てになりません。そもそも、英語の音をカタカナで表わすことは不可能ですし、たとえ、中学の間は、なんとかカタカナで英語を覚えていたとしても、高校へ行って、高校生用の辞書を使うと、このようなカタカナは書いてありません。もちろん、書いてあるのは、発音記号のみです。
また、今の時代、インターネットや電子辞書があるのだから、単語を調べれば音声も聴けるので、発音記号なんて必要ないのでは? という人もいます。たしかに、わからない単語の発音が知りたければ、辞書サイト(たとえば、英和辞典 - goo 辞書)に行って、スピーカーのアイコンをクリックしたら音声ファイルを聴くことができます。しかし、初めての単語を耳で聴いて、そのままコピーする(再現する)ことはかなり難しいものです。100パーセント自分の耳を当てにできるとはかぎらないのです。さらに、いつでもインターネットを利用できるとは限りません。
結論として、正しい発音を覚えるためには、発音記号が是非とも必要なのです。
発音記号を覚えるということは、発音に敏感になるということです。単語に下線が引いてあって、それと同じ発音を選ばせるという発音問題がありますが、そのような問題が苦手な人は、発音記号がわかるようになると、発音問題が解けるようになります。
――意外に思われるかもしれませんが、発音記号を読めるようになるのは、それほど、難しいものではありません。おぼえるべき発音記号はせいぜい15くらいにすぎません。ほんのわずかの時間があれば、読めるようになるのです。是非この機会に、発音記号をものにしましょう。
※ ちなみに上の発音記号の画像は、何かのことを定義してあるものです。
――さらに詳しく
内容 | 発音記号を見て、正しく読めるようになる。発音を聞いて、発音記号を書けるようになる。 |
募集学年 | 中学生、または高校生 |
授業形態 | |
必要条件 | ・接続は高速回線(ADSL や ケーブル、光など)であること。 ・スカイプ(無料)をインストールしてあること。 ・パソコン用のヘッドセット(マイク付のヘッドホン、家電量販店なら1,000円ほど)を持っていること。 |
日程 | 3月26日(水)27日(木)28日(金)31日(月)4/2日(火) ――午後 3:00〜(50分程度) 計5回 |
費用 | 8,500円(消費税込み) |