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▼M.Hoshiさん:
>You are to obey the doctor's orders.
>toに下線部があり、不定詞の何用法か答える問題。
>答えは形容詞用法になっていましたが
>正しくは副詞用法では?
遅くなりました。いずれ詳しい解説を載せるつもりですが、ここでは簡単に説明します。
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学校文法では、この文はふつう are to = should と考えて、S(You) V(are to obey) O(the doctor's orders) と分析します。be +to V の to V だけを取り出して、何用法かということは考えませんし、また、そのような問題も出題されません。
しかし、しいてこの不定詞の用法は?と問われれば、形容詞用法というのが私の答えです。はじめに断っておきますが、この考え方は私自身の説です。だから、参考書によっては副詞用法などと書いてあるものもあるかもしれません。
以下に理由を説明します。まず、不定詞(to V)は、名詞用法と形容詞用法と副詞用法があります。(以下、[]=名詞、()=形容詞、<>=副詞)
You = [to obey the doctor's orders]. 「あなた」= 「医者の指示に従うこと」とは考えられないので、名詞用法ではありません。また、You are <to obey the doctor's orders>. のように副詞用法と考えると、SVM となりますが、第1文型で用いられる be 動詞は、「存在する、ある、いる」という意味で、I am here. のように典型的には後に場所を表す副詞が来ます。、to obey the doctor's order は場所を表す副詞ではないので、副詞用法ではないと考えます。すると、これは形容詞用法と考えるべきだと言うことです。形容詞には、限定用法と叙述用法がありますが、この不定詞は叙述用法です。
このように考えるメリットはこの文だけを考えるとわかりませんが、英文法全体から見ると、理解できると思います。ほんの一例ですが、
I kept waiting for hours.
の waiting は分詞(現在分詞)でこの文では、S(I) V(kept) C(waiting) のように補語として使われています。品詞は、形容詞で叙述用法です。分詞がこのように形容詞の叙述用法として使われるなら、パラレルな関係にある、不定詞の形容詞用法にも叙述用法を認めるのが当然ですし、そのほうが、全体像としてすっきりします。
以上のように、考えますが、なにか分かりにくいところがあればお知らせください。なお、この問題は、あまりここで使う問題としては適切ではないので、次の更新ででも解説をつけるか、またはこの問題を削除するということにしたいと思っています。
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