|
V that S V XX
という構造になっている場合、たとえ、その V(動詞)の単語を知らなくても、that 節を目的語としてとる動詞はすべて思考か発言を表すので、「思う」とか「言う」と訳しておけばいいでしょう。
どうして、そうなるかというと――、たとえば、that he is honest 「彼が正直だということ」というthat 節があるとします。この前に動詞を持ってきて、「彼が正直だということ」を〜するの下線部に入れられる動詞を考えてみてください。日本語で考えてみても、かなり限られていることがわかります。
×「彼が正直だということ」を食べる
×「彼が正直だということ」を運転する
ようするに、that 節というのは、人間の頭の中にある考えなのです。こういう抽象的なものを食べたり、運転したりはできないのです。考えなのですから、それを持ったり(「思う」)、それを表現すること(「言う」)ができます。
たとえば、以下の下線部の動詞はほとんどの受験生は知らないと思います。
The police surmise (that) the robbers have fled the country.
Are you insinuating (that) I'm losing my nerve?
いずれも、厳密は意味がわからなくても、「思う」か「言う」と把握しておけば間違いありません。
surmise = to guess something, without having much or any proof:
insinuate = to suggest, without being direct, that something unpleasant is true:
※本文中や注に何のヒントもなしに、上記のような文を訳せという問題はふつう大学入試では出ません。
言うまでもないことですが、
They demanded (that) the passage (should) be deleted.
彼らはその一節を削除するべきだと要求した。
というような場合でも、「要求した」というのは、「言った」に含まれます。
その他の和訳のヒントは、[#?和訳のヒント]から――
|
|