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▼真理さん:
>▼管理人さん:
>> Long ago, experiments showed that energy can change its form but cannot be destroyed or created. And matter too, it was decided, cannot be destroyed or created. Wood burns and seems to be gone; but its atoms only change into atoms of gases and spread through the air. Water seems to be gone, when it has boiled away; but it only spreads as steam. Iron as it grows red and soft, grows heavier; but it is not creating matter. (I. Asimov)
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> 真理 高2
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> ずっと前に、種々の実験により、エネルギーは
>形は変え得るが消滅したり生成されたりすることは
>有り得ない、ということがわかった。また、確定
>したことだが、物質も消滅生成は有り得ない。木
>は燃えて見えなくなってしまうように思える。こ
>れはしかし、木の原子群が煙の原子群に変わり、
>大気
>中に拡散するだけのことなのだ。水も蒸発した時
>は見えなくなってしまうように思える。が、これ
>は、蒸気として拡散するだけなのだ。鉄は赤熱し
>軟らかくなるにつれて体積が増える。これはしか
>し、物質を生み出している訳ではない。
>
> ;butを「これはしかし」としました。自信は
>有りません。
■総評■
よく訳せてますが、減点の箇所が2箇所あったので、もう一度、レベル4にチャレンジしてみてください。
■間違い
?エネルギーは形は変え得る
→experiments showed that energy can change its form but cannot be destroyed の部分ですが、ここは、主節の動詞、showed が過去なのに、従節の動詞は時制の一致をしていません。だから、「時制の一致の例外」で一般的な真理(というのは大げさですが)を表しています。で、can は確かに「可能性」を表すことができますが、ここでは、後のほうの cannot be destroyed は、どう考えても「〜するはずがない」という意味ではなく、「できない」という意味なので、前のところの、can change も同じように「能力」だと考えたほうがいいでしょう。
×種々の実験により、
→experiments が複数形になっているのは、種類を言っているのではなく、「数々の実験で」「さまざまな実験で」、という意味。
?種々の実験により、――ながああああいthat 節、――ということがわかった。
→ここは語順通りに訳しておいたほうが読みやすいでしょう。
?原子群
→こういう言葉は物理や化学で使うのでしょうか?
?木は燃えて見えなくなってしまうように
→gone は、ここは、「見えなくなってしまう」よりも、「なくなってしまう」ということ。
×体積が増える。
→grows heavier heavy は文字通り重くなるということで、体積が増えるということではありません。(ここはおそらく燃焼することで鉄の原子と空気中の酸素が結合して、重くなるということでは? あんまり自信はないのですが――(-_-;))
■構成:
(1) Long ago, experiments showed that energy can change its form but cannot be destroyed or created.
→エネルギー保存の法則
(2) And matter too, it was decided, cannot be destroyed or created.
→質量保存の法則
(3) Wood burns and seems to be gone; but its atoms only change into atoms of gases and spread through the air.
質量保存の法則の具体例――燃焼(見かけと事実を対比している)
(4) Water seems to be gone, when it has boiled away; but it only spreads as steam.
質量保存の法則の具体例――蒸発(見かけと事実を対比している)
(5) Iron as it grows red and soft, grows heavier; but it is not creating matter.
質量保存の法則の具体例――酸化(見かけと事実を対比している)
■訳例: 昔、実験でわかったことだが、エネルギーは、その形を変えることはできるが、破壊したり創造することはできない。また、物質も、破壊したり創造したりすることができないことが解明されている。木材を燃やすと、なくなったように見える。しかし、その原子が気体の原子に変わって空気中一面に拡散するだけである。水が沸騰して蒸発してしまうと、なくなってしまったように見えるが、ただ蒸気となって拡がるだけである。鉄は灼熱してやわらかくなると、重くなるが、物質を創造しているわけではない。
■ところで、
この文の作者、アイザック・アジモフは、おすすめの作家です。SF小説よりも、科学エッセイが素晴らしいできで、是非、一冊、読んでみることをおすすめします。
○Exploring The Earth And The Cosmos (Penguin Books)
○Beginnings The Story of Origins -- of Mankind, Life, the Earth, the Universe (Berkley Books)
なんかは、今読んでみても、読み出したら止められないくらい素晴らしいものです。
■; butを「これはしかし」としました。自信は有りません。
「しかし」で間違いありません。おそらく but の前にあるセミコロン(;)が気になっているのだと思いますが、ここでは、but の後の文も長いし、また前後が反対のことを言っていること(見かけと真実)を表したいので、セミコロンを用いたと思われます。
例: Some people make a long story short; but most people make a short story long.
人によっては長い話を短くするが、たいがいの人は短い話を長くする。
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