▼awaさん:
>▼管理人さん:
>>次の英文を読み、下線部(1)および(2)を和訳しなさい。
>> The simple truth of the matter is that people love being listened to. It's true in the business world. It's true at home. It's true of just about everyone we come across in life.
>> "(1)The secret of influencing people lies not so much in being a good talker as in being a good listener." Dale Carnegie wrote. "Most people trying to win others to their way of thinking do too much talking themselves. Let the others talk themselves out. They know more about their business or problems than you do. So ask them questions. Let them tell you a few things." He then went on to add the following.
>> "If you disagree with them, you may be tempted to interrupt. But don't. It's dangerous. (2)They won't pay attention to you while they still have a lot of ideas of theirs crying for expression. So listen patiently and with an open mind. Be sincere about it. Encourage them to express their ideas fully." [京産大]
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>(1):人を動かす秘訣は良い話し手であることよりも、良い聞き手であることにあります。
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>(2):伝えたい自分の考えがたくさんある時は、彼らはあなたに注目することはないでしょう。
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>awa 高3
>後半はなるべく日本語らしくなるようにしました。
>よろしくお願いします。
■総評■
かなりいい訳ができるようになっていると思います。(2)もこれでいいと思います。このレベルのものなら、ほぼ合格点を取れるでしょう。9点ということにして、合格でもよかったのですが、もう1つ、今度は、[#343]に挑戦してみてください。
■間違い■
×良い話し手、良い聞き手
→「良い」とするとその人が道徳的に良い(善悪)という感じがします。この good は、「上手な」という意味です。細かいことですが、「良い」は「よい」と書いたほうがいいでしょう。
?話し手、聞き手
a good talker / a good listener のように「形容詞+動作者」をそのまま日本語に訳してしまうとほとんどの場合、不自然な日本語になってしまいます。この場合も、「話し手」、「聞き手」という単語だけなら自然な日本語ですが、人を動かす秘訣は良い「話し手」であることよりも、良い「聞き手」であることにあります。というように文の中に入れると、やはり不自然です。「形容詞+動作者」は、ふつうは、以下のように「〜するのが……」と訳しておくといいでしょう。
He is a good swimmer.
×彼はよい泳ぎ手である。
○彼は泳ぎがうまい。
He is a bad speller.
×彼は悪いつづり手である。
○彼のスペルはめちゃくちゃだ。
He is a good writer, but is a poor lecturer.
×彼はよい作家だが、下手な講師だ。
○彼は文章を書くのはうまいが、講演は下手だ。
■文法■
◇ not so much A as B = not A so much as B 「 A よりもむしろ B 」
He is not so much a scholar as a writer.
= He is not a scholar so much as a writer.
= He is a writer rather than a scholar.
= He is rather a writer than a scholar.
= He is more of a writer than a scholar.
= He is less a scholar than a writer.
彼は学者というより文章家だ。
◇ lie in 〜 「〜にある、見出される」
The secret of influencing people lies
not so much in being a good talker
as in being a good listener.
The main difficulty of the race question does not lie so much in the actual condition of the blacks as it does in the mental attitude of the whites.
人種問題の主な難点は、黒人の実情にあるのではなく、むしろ白人の精神的態度にある。
◇ not so much A as B だけなら易しいですが、強調構文 It is 〜 that …… と結びつくとちょっとやっかいになります。
It is not so much his illness that ruined him as his idleness.
彼はさよならとも言わないで立ち去った。
■訳例■
(1)人に影響を及ぼす秘訣は、話し上手になるというよりは、むしろ聞き上手になることである。
(2)主張したい考えがたくさんある間は、相手はあなたの言うことに耳をかそうとはしません。
■全訳■
わかりきったことだが、だれもが自分の話を聞いてほしいと思っている。仕事においても、家庭においてもそうであるし、また私たちが日々出会う人誰でもそうである。
デール・カーネギーは次のように書いている。「(1)人に影響を及ぼす秘訣は、話し上手になるというよりは、聞き上手になることである。たいていの人は、相手を説き伏せ、自分の思い通りさせようとするあまり、しゃべりすぎる。相手に考えていることを十分にしゃべらせるべきだ。相手のほうが仕事や問題についてあなたよりもいろいろなことをよく知っているものだ。まず、相手にいくつか質問をしてごらんなさい。そしてしばらく、話をさせてごらんなさい」カーネギーはさらにlこうつけ加えている。
「相手があなたが賛成できないようなことをしゃべったら、あなたは口を差し挟みたくなるかもしれない。でも、口を差し挟んではいけません。それはとても危険なことです。(2)相手に、主張したい考えがたくさんある間は、(あなたが口を差し挟んだとしても)相手はあなたの言うことに真剣に耳をかそうとはしません。だから相手の話は忍耐強く、しかも心を開いて聞くことが大切なのです。また話は謙虚な態度で聞いてあげなさい。さらに相手が考えていることを十分にしゃべれるように励ましてあげなさい」
■参考■
Dale Carnegie は結構おもしろい本を書いています。
http://www.westegg.com/unmaintained/carnegie/carnegie.html