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【456】Re:8.5/10
がんばれ、がんばれ  管理者  - 04/7/6(火) -

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   ▼awaさん:
>▼管理人さん:
>>▼awaさん:
>>>▼管理人さん:
>>>> 次の英文を読み、下線部の意味を日本語で表しなさい。
>>>>  Did you ever think, when you held or looked at a beautiful pearl, that its origin was irritation? An oyster, in response to the irritating presence of sand within its shell, creates a thing of beauty. Not only is the conflict resolved but value is created. When we understand that conflict includes the potential for us to create beautiful pearls and contribute to the world and to ourselves, then we begin to open up our shells, less concerned about letting life in. Embracing conflict can become a joy when we know that irritation and frustration can lead to growth and fascination.
>>>>
>>>>[大阪大学]
>>
>>生き物を中に入れること?
>>が何のことなのかわかりません。Embracing conflict ....の文も参考にして考えればわかるはずです。もう一度、考え直してみてください。
>>>
>>>

葛藤には私達が美しい真珠を作り出し、世界や自分自身に貢献する可能性があるということがわかると、その時私達は砂を中に入れることをそれほど気にせずに自分の殻を開き始めます。苛立ちと欲求不満が成長や魅力につながる可能性があるとわかると、葛藤を受け止めることは喜びになりうるのです。


>
>life=conflict?
>真珠の場合は「砂」だと思いました。
>でもlifeのイメージとぜんぜん違ってしまいます。
><(_ _)>

■総評■
やはり、let life in というのが理解できなかったようですね。しかし、2度目の投稿ではいい方向に行っていたので、この調子で。その他の部分については、よく出てきています。

■間違い■
?葛藤には私達が美しい真珠を作り出し、世界や自分自身に貢献する可能性があるということがわかると、
→ちょっと読みにくいので、もう少し工夫を。(ただし、模試や試験ではこの訳でほぼ満点になるでしょうが)例えば、無生物主語構文と考えて、「葛藤があるからこそ、われわれは美しい真珠を……」などとも訳せます。また、「世界や自分自身に貢献する可能性があるということ」というのも、 conflict includes the potential for us to ...を考えてみると、「可能性を含んでいる」→「可能性がある」と訳すこともできます。さらに、
conflict includes the potential for us to create ...
irritation and frustration can lead to growth and fascination
の2文は同じことを言っているのだから、下線部も同じ意味と考えて、「可能性」を表す can と解釈して、「葛藤が……することもあり得る」としてもいいでしょう。

×生き物を中に入れること
×砂を中にいれること
→ここは明確な誤訳。これを訳せるかどうかがこの和訳のポイントでしょう。
まず、let O in という言い方ですが、これは文字通り O を中に入れる(ことを許す)ということです。
He let the cat in, and later let it out again.
彼は猫を中に入れたが、あとでまた外へ出した。
だから、let life in というのは、「 life を中に入れる」ということです。life を「生命、生き物」と解釈すると、それに相当するものは、この文章では、an oyster しか出ていません。
>life=conflict? 真珠の場合は「砂」だと思いました。でもlifeのイメージとぜんぜん違ってしまいます。
life の訳として、1番目の訳では「生き物」、2番目の訳では「砂」としてありますが、「砂」のほうが正解に近いでしょう。しかし、「砂」なら、sand と書くはずですが、life と書いてある。しかし、「砂」は「生き物」ではない。ならば、life の意味は……と考えていけばわかるのでは?
「私達は生き物を中に入れる」というのが意味不明なら、やはり別の可能性を考えるべきでしょう。life は、「人生」という意味もあるのだから、「人生を中に入れる」とひとまず考えて、
then we begin to open up our shells, less concerned about letting life in.
「こういうこと(ストレスや葛藤はマイナスではないんだ、プラスなんだということ)がわかると、私たちは殻を開け始める」といっています。今までは、殻を閉じていたわけです。どうしてかというと、concerned about letting life in ということを心配していた、こわかったから。しかし、ストレスがプラスだとわかると、 letting life in することは心配ではなくなるといっています。 letting life in はいやなことではなくなるわけです。ここで、次の文、Embracing conflict can become a joy とあるのを見てみると、マイナス = embracing conflict がプラス = joy になる、といっています。以上のことを重ね合わせると、letting life in は、embracing conflict のことで、人生を「抱き込む」、さらには、人生を「受け入れる」という訳ができると思います。


※ life はいろいろと訳語があるので、ややこしいかもしれません。それだけに、前後関係を読み取らないと、的外れになってしまいます。ある参考書(宮崎英文解釈講義の実況中継 宮崎 尊・著 語学春秋社)に以下のような表で説明してありました。
┌─┬─┬─┐
│一│ │人│
├─┼─┼─┤
│ │生│ │
├─┼─┼─┤
│活│命│物│
└─┴─┴─┘

比喩というのはなかなか難しいですね。何を何に置き換えているのか、そして、その両者にどういう共通点があるのかを押さえておかないといけません。

カキ→砂→irritation→真珠
人間→irritation and frustration → growth and fascination

■文法■
When we understand ... to ourselves, が「時」を表す副詞節。その中身は、we understand が SV、そして、that ....ourselves, の that 節が understand の O (目的語)、that 節の中身は、conflict includes the potential で、SVO、そして、for us to create ... 以下は、potential にかかる不定詞の形容詞用法。for us が、create と contribute の意味上の主語を表している。to (1) create と (2) contribute が and で結ばれている。create の目的語が、beautiful pearls で to the world and to ourselves, は、副詞句。
then は、when と呼応して「そうすると」といった意味。 we begin to ... 以下がこの文の主節。 we begin to open up our shells が S+V(begin to open up をまとめて動詞と考えて)+O で、less ...in は形容詞で始まっている分詞構文。about は前置詞でその目的語だから、letting と動名詞になっている。

[Embracing conflict] can become [a joy] までが主文で、SVC、この can は、「可能性」をあらわしている。when 以下、ピリオドまでが副詞節。その中身は、we know で、SV、そして、that 節以下が O 、that 節の中身は、 irritation and frustration が、S、can lead が V、to growth and fascination が副詞句。

■訳例■
 対立が美しい真珠を作り出し、世界と自分自身に貢献する可能性を含んでいうことを理解するなら、私たちは、人生を受け入れることに対する不安がなくなり、自らの殻を開けはじめるだろう。苛立ちや欲求不満が成長や魅力につながることがあるとわかれば、対立を受け入れることは喜びに変わり得る。

■全訳■
美しい真珠を手にしたり、見たりしたとき、その真珠のもとが「ストレス」だということに心をはせたことがあるだろうか? カキは、自らの殻の中に砂が入るとその異物に反応して、美しいものを作り出す。対立が解決しただけでなく、価値あるものが生み出されたのだ。
  対立が美しい真珠を作り出し、世界と自分自身に貢献する可能性を含んでいうことを理解するなら、私たちは、人生を受け入れることに対する不安がなくなり、自らの殻を開けはじめるだろう。苛立ちや欲求不満が成長や魅力につながることがあるとわかれば、対立を受け入れることは喜びに変わり得る。
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【389】レベル5 Did you ever think, when [大阪大学] 管理人 04/5/12(水) 一応終了しましたが、質問があれば投稿してください。
┗ 【437】Re: Did you ever think, when awa 04/7/2(金)
┗ 【438】Re:生き物を中に入れること? 管理人 04/7/2(金)
┗ 【443】Re:生き物を中に入れること? awa 04/7/2(金) 自信なし
┣ 【445】less concerned about letting life in.>ALL 管理人 04/7/3(土)
┗ 【456】Re:8.5/10 管理者 04/7/6(火) がんばれ、がんばれ
┗ 【460】Re:8.5/10 awa 04/7/7(水) 解決

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