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【481】■5/10
 管理人  - 04/7/14(水) -

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[添付]〜添付ファイル〜
・名前 : r40(2).gif
・サイズ : 0.8KB
   ▼awaさん:
>すみません、もう一度。
>

学問というものは、魚がそうでないように長持ちはしません。あなたは昔の人々の学問を、昔の何らかの事実をもとに学んでいるでしょう。しかしどうにかして、言うなれば海から引っ張り出されたばかりの生徒達に、学問をそのすぐに重要になるという目新しさと共に気付かせなくてはいけません。


>最初の文が、魚が長持ちするようにも読み取れる文章になってました。
><(_ _)>

■総評■
出来上がった訳を知り合いに読んでもらってください。特に、「しかしどうにかして、言うなれば海から引っ張り出されたばかりの生徒達に、学問をそのすぐに重要になるという目新しさと共に気付かせなくてはいけません」のあたりは、???という顔をされるのではないでしょうか?
いやしくも、大学入試に出るような英文ですから、それなりのことを明快に書いてあるはずです。わけのわからないことを書いてあるはずがありません。貴訳を見ていると、まだまだ下線部というミクロのところにだけとらわれていて、全体(マクロ)からミクロを読むということができてないような気がします。木を見て、森を見ずというか、なんというか。

>辞書にはなるべく頼らないようにしようと思っていたら、、最後には使いまくりです(-_-;)
今の段階ではそのほうがいいと思います。まずは、辞書を見ないで自分の訳を作ってみて、その後、辞書でも参考書でも何でも調べてもう一度訳を作ってみる。そして、その訳を掲示板に投稿する。自分で調べることが、一番の勉強になります。

以下、あまり見直しをしないまま投稿しますが、解説を読んで不明なところがあれば、遠慮なく質問してください。

■間違い■
×海から引っ張り出されたばかりの生徒達
→なんといっても、この間違いは致命的な間違いでしょう。今回は、この部分のみに絞って解説します。
まずは、it must come to the students の it が何をさすかですが……、
Knowledge does not keep any better than fish.
「知識は魚と同様に、新鮮な状態がつづかない」といって、知識が長持ちしないことを魚にたとえています。そして、次に、
You may be dealing with knowledge of the old species, with some old truth;
「古い真実を含む古いタイプの知識を扱っているかもしれないのに、
but somehow or other
「しかし、なぜか」
it must come to the students,
「それは学生のところに届かなくてはならない」
学生のところに届くものが、it ですが、ここは教育の話をしているので it= knowledge となります。


次に、just drawn out of the sea 以下ですが、
it (S) must come (V) to the students (副詞句)で、文は終わっているので、それ以後は、M (形容詞か副詞)。M の部分は、
just drawn out of the sea
and
with the freshness of its immediate importance
のように等位接続詞の and でつながれている。
後の with the freshness ... は、with +名詞なので、形容詞(students を修飾する)か副詞になるはず。等位接続詞(and, but, or) は前後に文法上同じ働きを持つものがくるので、この with the freshness ... が形容詞なら、just drawn out of the sea も形容詞になるし、 with the freshness ... が副詞なら、just drawn out of the sea も形容詞になる。

>最後のand with the freshness〜 のandは come toの to と with を結んでいると考えました。
に対して、それで合っていると、[#464]で答えてしまいましたが、これは当方の間違いです。とりあえず、「溺れる」というのを修正することが先決だったので、あまり読まないで、返信してしまいました。(><) ここで訂正しておきます。
<hr>
 ところで、形容詞か副詞かはその意味上の主語で決まります。意味上の主語が、the students なら形容詞、意味上の主語が文の主語(ここでは、it=knowledge)なら副詞ということになります。
(1) just drawn out of the sea
and
(2) with the freshness of its immediate importance
(1)の主語と(2)の主語は同じはずなので、ここでは、(2)の主語を考えてみます。
with は、having と考えることもできるので (eg. a boy with a book in his hand)、with the freshness ... は、having the freshness 「新鮮さを持っている」ということ。そうすると、新鮮さを持っているのは、the students か、it=knowledge=fish ということになる。
新鮮なのはどちらかというと、新鮮の「鮮」という漢字を見ればわかるとおり、「魚」に決まっています。もちろん、これは冗談ですが、1行目にこうあります。
For successful education there must always be a certain freshness in the knowledge dealt with. 「教育が成功するためには、扱う知識になんらかの新鮮さが常になくてはならない」、「知識に新鮮さが必要だ」といっているので、やはり with the freshness of its immediate importance の主語は、it=knowledge=fish となります。当然、それと and で結ばれた just drawn out of the sea も同じなので、これも副詞、つまり分詞構文、付帯状況を表す分詞構文と考えればいいでしょう。


ま、こんなふうに理詰めで考えなくても、just drawn out of the sea 「ちょうど海から引き出された」といったら、今まで海の中にいたわけですから、海の中にいたものといえば、学生よりも魚にきまっているでしょう。しかも、as it were という「いわば」というこれから比ゆを使いますよ、というしるしがあるので、それまでの比ゆを参考にすべきです。

以上わかったことを元に直訳すると、
「それ(知識)は、いわば、海から引き上げられたばかりで、きわめて重要そうな新鮮さを伴っているように、学生に届かなければならない」
後はこれを少しわかりやすくすればいいだけです。

=================
□その他の間違い
×学問
>鮮度の話題だったのでknowledgeが「知識」だとしっくりこないと思い、教育の話題だから辞書に載っていた「学問」に変えました。
むしろこれは逆では? 学問の鮮度は変わりません。いつの時代も数学は新鮮でしょ? Knowledge does not keep any better than fish. の knowledge を数学に置き換えることはできないのでは? ここで著者が言っていることは、たとえば数学だったら、「三平方の定理」を教えるときに、そんなことはもう古臭くい知識だけれども、それを教える教師は生徒たちに、「三平方の定理」をいかに興味深く教えるかということを言っているのでは?

×あなたは昔の人々の知識を、すこし昔の事実をもとに学んでいるでしょう。
→「あなた」というのが教師だということがわかってました? それなら、学んでいるでしょうというのはおかしいでしょう。

■文法■
□ Knowledge does not keep any better than fish.
keep good 「よい状態でいる」に、 not ... any better than ...「〜よりよいということはまったくない」という比較級をからめたもの。この比較についてはいずれまた詳しく解説します。
□ You (S) may be dealing with (V) [knowledge (of the old species)] (O), (with some old truth); ここは、譲歩を表して、相手の言い分をいったん受け入れて、その後の but で言いたいことを言う言い方。
but は前の may と呼応している。
□ somehow or other(=for some reason or other) は、副詞で「どういうわけか、なぜか」という意味。
□ it (=knowledge) must come (V) <to the students>, as it were, は、ここでは挿入で「いわば」という意味。その後の、just drawn out of the sea という分詞構文と with the freshness of its immediate importance 副詞句が and によって結ばれている。just drawn out of the sea は付帯状況を表す分詞構文で、drawn の意味上の主語は、it = knowledge = fish。前のところで、知識を魚にたとえているので、「海から引き上げられた」、つまり「とれたての」とか「ぴちぴちした」という感じ。
with the freshness of its immediate importance では、the freshness of ... の of は同格をあらわしている。 its immediate importance は名詞構文で、it (=knowledge)is immediately important という文を名詞化したもの。「それがすぐに重要だということ」という意味。

■訳例■
知識は長持ちしない。魚が長持ちしないのと同じだ。扱っている知識は、古い真実を含む古いタイプの知識かもしれないが、学生には、その知識が、なぜかいわば海から引き上げられたばかりで、今すぐそれが重要だという新鮮さを伴っているように思われなければならない。

■全訳■
教育が成功するには、扱う知識にある種の新鮮さが常になければならない。知識それ自体が新しいか、新時代の新しい世界へ応用できる目新しさが加わっていなければならない。知識は長持ちしない。魚が長持ちしないのと同じだ。扱っている知識は、古い真実を含む古いタイプの知識かもしれないが、学生には、その知識が、なぜかいわば海から引き上げられたばかりで、今すぐそれが重要だという新鮮さを伴っているように思われなければならない。</font>

添付画像
【r40(2).gif : 0.8KB】
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【459】レベル5 For successful education there [大阪外語大] 管理人 04/7/7(水) 一応終了しましたが、質問があれば投稿してください。
┣ 【463】Re: For successful education there awa 04/7/9(金)
┃┗ 【464】海で溺れている生徒? (~_~;) 管理人 04/7/9(金)
┃┗ 【467】Re:海で溺れている生徒? (~_~;) awa 04/7/10(土)
┃┗ 【468】Re:海で溺れている生徒? (~_~;) awa 04/7/10(土)
┃┣ 【481】■5/10 管理人 04/7/14(水) [添付]
┃┃┣ 【484】三点質問させてください。 真理 04/7/14(水) 質問
┃┃┃┗ 【487】Re:三点質問させてください。 管理人 04/7/15(木)
┃┃┃┗ 【488】有難うございました 真理 04/7/15(木) 解決
┃┃┗ 【486】somehow or other awa 04/7/15(木) 質問
┃┃┗ 【526】Re:somehow or other 管理人 04/8/31(火)
┃┃┗ 【528】Re:somehow or other awa 04/8/31(火)
┃┗ 【483】分詞構文か分詞の形容詞用法か 管理人 04/7/14(水)
┗ 【470】Re: For successful education there 真理 04/7/11(日)
┗ 【474】Re: For successful education there 真理 04/7/12(月)
┗ 【482】■4/10 管理人 04/7/14(水) [添付]

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