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文と文をつなぐ and というと「そして」と訳してばかりの生徒が多い。こんな簡単そうな単語ほど難しいのだが、こういう単語に限って、辞書を引かない。一度、辞書で and をひいてみることをお勧めする。小難しい単語を100覚えるよりもはるかに訳にたつ。
「そして」と訳してもうまくいかない and はたとえば、こんなのがある。
Take this medicine, and you'll get over your headache.
この薬を飲みなさい。そうすれば、頭痛が治るでしょう。
You cannot eat your cake and have it.
お菓子は食べたらなくなる(1度に2つのうまいことはできない)
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どうしても、初めは1つの文の中で、これが主語で、これが動詞で、といった文法にこだわってしまって、単語や句や節単位でしか読むことができない。しかし、それでは、木を見て、森を見ずである。大切なことは、さらに大きな文と文の間にも、「文法」があるということ。2つの文があるとその間には何らかの関連があるはず。たとえば、
アメリカは日本の25倍あります。昨日、プールで泳ぎました。インターネットはおもしろいです。
――こんなめちゃくちゃな文章はないわけで……。
and の場合は、以下のように分類される――。以下は、「コンサイス英文法辞書」より
こんなのを覚える必要はないが、せめて and が出てきたら、機械的に「そして」と訳すのはやめてどんな関係があるのかを考えるようにしたほうがいいだろう。
(1)結果
He heard an explosion and he (therefore) phoned the police.
彼は爆発音を聞いたので、警察に電話した。
(2)時間的順序
I washed the dishes and (then) I dried them.
私は皿を洗ってから、乾かした。
(3)対照
Robert is secretive and (in contrast) David is candid.
ロバートは隠し立てをするが、デービッドはあけっぴろげだ。
(4)譲歩
She tried hard and (yet) she failed.
彼女はがんばったが、不合格だった。
(5)条件
Give me some money and (then) I'll help you escape.
お金をいくらかくれたら、逃げるのを助けてあげるよ。
(6)類似
A trade agreement should be no proble, and (similarly) a cultural exchange could be easily arranged.
貿易協定を結ぶことに何も問題はないし、文化交流の手はずを整えるのも容易なはずだ。
(7)追加
He has long hair and (also) he often wears jeans.
彼は長髪で、よくジーンズをはいている。
(8)評言あるいは説明
They disliked John -- and that's not surprising in view of his behaviour; There's only one thing to do now -- and that's to apologize.
彼らはジョンのことが嫌いだった。――ま、ジョンの行いから見れば驚くほどもないことだが。今となっては1つしか手は残ってない。――謝ることだ。
and に関しては以下のリンクが大変役に立ちます。
誰も教えてくれなかった英語
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