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▼子猫さん:
>今まで有難うございました。最後に一つ質問があるのですが、to不定詞のところで、
>文章の中で、名詞+to不定詞 とある場合、形容詞的用法もありますけど、副詞的用法もありますよね?たぶん大部分が形容詞的用法だとおもうのですが、副詞的用法で訳してあったのが見つけたので。意味で判断するのですか?形で捕えるのか教えて下さい。
結論から言いますと、形(つまり文法)で判断します。意味はあいまいですから、あまりあてになりません。
>副詞的用法で訳してあったのが見つけたので。
具体的な文を出してもらえればありがたいのですが、例えば、ある参考書にこんな文がありました。
He wants a driver's license to drive across the American continent.
という文がありました。これも、名詞+ to V (不定詞)という続き方ですが、意味(といっても、訳ですが)で考えると、(1)「アメリカ大陸を横断するための運転免許をほしがっている」(2)「アメリカ大陸を横断するために免許をほしがっている」となりますが、どちらがいいのかはっきりと断定はできないでしょう。
それでは、文法的にどうやって見分けるかということですが、形容詞か副詞かは、その修飾するものがちがいます。形容詞は名詞を、副詞は名詞以外を修飾します。
形容詞なら、名詞とのつながりが非常に密接になっています。その密接になっていることを、格関係を使って表しています。その関係は以下の3つです。
・the first man to land on the moon
(SPの関係、最初の人が月に着陸する)
・a house to live in
(OVの関係、家に住む)
・his decision to resign
(=の関係、決意=辞めること)
つまり、いずれも名詞と to V がこんなふうな関係になっていて、くっついているわけです。その証拠に上の句は、ちょっと意味は変わってきますが、
・the first man is to land on the moon
・to live in a house
・his decision is to resign
のようにすることもできます。
そういう見方で、最初の文を見ると、
×a driver's license is to drive across the American continent
運転免許が運転をしませんよね?
×to drive across the American continent a driver's licence
これはめちゃくちゃでしょう。
ということで、この
a driver's license と to drive across the American continentには、名詞+形容詞の関係がないので、副詞ということができます。
こんなところでどうでしょう? もし、どちらか判断がややこしい文があれば教えてください。(たしかに、あることはあるとは思います。今、思いつきませんが)
それでは、英語、がんばってください。
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