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次の文中の下線部(1)〜(5)を英語に訳しなさい。
3大テノール(パバロッティ、ドミンゴ、カレーラス)公演前の記者会見で、パバロッティに向けておもしろい質問が出た。「あなたはp@えらで思い入れたっぷりの愛の言葉をふんだんに使っていますが、(1)日常生活でもそのような言葉を使っていますか?」というのである。華やかな女性関係を聞いたようにも、言葉の表現に関心があるようにもとれる。
パバロッティは(2)「オペラは作られた言い方だから、実際の場面でそういうふうに話すのは難しい」とまじめに答えた。この質問がイタリアからなされたことが、またおかしかった。オペラの大げさな愛の表現を、私たち日本人は(3)「日本語にしたら恥ずかしくてとても言えないけれど、外国の人は平気なのだろう」と思いがちである。だがイタリア人にとっても、それは歯が浮くような表現であったわけだ。
(中略)
バイオリニストのギトリスは、(4)コミュニケーションの手段が発達すればするほどコミュニケーションが失われてゆく、という逆説を語っていた。確かに、巨大なスクリーンを通して競技場で見るテノールとのコミュニケーションは、小さな会場で目の前で歌うのを聴くときに比べれば、無いに等しい。そこにギトリスは個性の無化を見る。「かつてのバイオリニスト、オイストラッフやハイフェッツは一音聴けば、彼らと分かった。(5)今は皆、似たりよったりになってしまった」と嘆く。
――筑波大学 前期日程(2月25日実施)――2003年
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