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次の日本文の下線部(1)〜(4)を英訳しなさい。 (35点)
大人が確信を持って伝授・伝承すべきものを持たない社会は、当然不安定になる。たとえ子どもたちの世代が、それに反抗するにしても、そのような伝承する意志には意味がある。世によく言われる子どもの問題の多くは、「子どもたちに何を伝えるべきなのか」について大人たちが確信や共通認識を持てなくなったことに起因している。
(1)では、この変化の激しい現代日本社会において、大人が子どもに伝えるべきものとは、何なのだろうか。
(2)端的に言えば、それは、「どのような社会に穂織り出されても生き抜いていける力」である。とはいえ、現代は原始時代ではないのだろから、「生きる力」は単純な生物学的な生命力だけを意味するわけではない。(3)もちろんこの単純な生命力はあらゆる活動の基本となるものであるから、これを活性化させる意義は大きい。それを前提とした上で、現代社会における「生きる力」とは、具体的にはどのようなものなのだろうか。
私が考えるに、この「生きる力」とは、「上達の普遍的な論理」を経験を通じて<技化(わざか)>しているということである。どのような社会にも仕事はある。仕事の上達の筋道を自分で見出すことができる普遍的な力をもし持っていれば、(4)たとえ自分が知らない仕事であっても、勇気を持って新しい領域の仕事にチャレンジしていくことができる。
――大分大学 前期日程 経済学部(2月25日実施)――2003年
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