▼真理さん:
> もし人々がこれまでに、読んで役に立つかもしれない
>経験について書いてきたのならば、あなたたち自身が、
>この、有用で人生上の利点となるものを入手して、様々
>な状況への対処について著者たちがどうしても言いたい
>ことを読みとってみてはどうでしょうか。
>
> give an advantage onの成句が使ってありますか。
>
> 難しいです。
>
> 真理 高3
■総評■
>難しいです。
たしかに、なかなか日本語になりにくいですね。一回目の訳よりもずっとよくなっています。
>>◇一回目◇ 人々が、読んだ時ひょっとして得になるかもしれない様々な経験のことをこれまでに書いてきているなら、これを利用して自身が人生に於いて優位に立ってみてはどうか。また、様々な立場への対処について語るために人々の持っている体験談を読んで見てはどうか。
>◇二回目◇ もし人々がこれまでに、読んで役に立つかもしれない経験について書いてきたのならば、あなたたち自身が、この、有用で人生上の利点となるものを入手して、様々な状況への対処について著者たちがどうしても言いたいことを読みとってみてはどうでしょうか。
ここまでできたら、今度は英語は見ないで、日本語として自然かどうかという視点で推敲してみれば?
例えば、「もし人々がこれまでに、読んで役に立つかもしれない経験について書いてきたのならば、」とありますが、「人々が」というのは書いてもあまり意味がないので、日本語では書きません。この文を受動態にしたものを考えて、「もし人々がこれまでに、読んで役に立つかもしれない経験について書いてきたのかれているならば、」などとやるのも一案でしょう。
>give an advantage onの成句が使ってありますか。
質問の意味がよくわかりませんが、 give yourself this available advantage on life の部分が、give an advantage on 〜 「〜は(主語)という利点{りてん}を持つ」( Its low cost gives [confers, provides] an advantage on this type of engine. )という熟語かどうかという質問なら、答えは違うということです。文型が前者は SVOO、後者は SVO ですし、また、後者は、A gives an advantage on B で、AのせいでBの価値(advantage)が上がることを言っていますが、前者はそのような意味ではありません。
この型のエンジンは低コストという大きな利点を持つ。
※ Learn from others' mistakes; の部分、入力間違いで、other' mistakes と鳴っていましたが、訂正しました。others' = others で「他人(複数形の s )」、そして、その所有格のアポストロフィ。
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もう一度レベル4に挑戦してみて下さい。[#357]はどうでしょう?
■間違い■
?あなたたち自身が、
→ give yourself this available advantage on life の yourself の訳だと思いますが、代名詞は極力訳さないほうが得策です。訳すとますます訳文が読みにくくなります。それでなくても、この部分は直訳すると、「人生におけるこの入手し得る利点をあなた自身に与える」となって、どうしようもありませんから、結局どういうことを言わんとしているのかを考えるて訳したほうがいいでしょう。
?著者たちが
→ they have to say の they は前の people なので、「著者」と無理に訳さないほうがいいのでは? こういう代名詞は訳さないのが一番いいでしょう。
×どうしても
→に該当する部分は英文にはありません。
■文法■
If people have written of experiences は条件を表す副詞節。 write of 〜は「〜について書く」
that <upon being read> might be of benefit to you ---
upon being read は前置詞+動名詞で副詞句。意味は、when they are read ということ。
why not give yourself this available advantage on life
and
read what they have to say about handling various situations?
what they have to say の have to を must と解釈するのは間違い。読むときも、what they have / to say で小さくポーズを入れる。「彼らが言うべくして持っていること」「彼らが言わんとすること」「彼らの言いたいこと」
■訳例■
その1――
読んで役に立つような経験を、だれかが書いていてくれているなら、人生についてのこれほどの有益なものを生かして、さまざまな状況に対応する方法についてその言わんとするところを読むべきだろう。
――その2(意訳)
読んで役に立つ経験について書かれてあるならば、人生に関して与えられたこの有利なものを生かして、さまざまな状況に対応する方法についてその言わんとするところを読むべきだろう。
■全訳■
人生のどこかでこんな言葉に出会ったことを思い出すでしょう。――他人の誤りから学べ、なぜなら、あなたが自分でそれらすべての誤りを犯す時間を持つことはないだろうから―― ある意味で、これは読書にも当てはまります。それを読んだ時に自分の役に立つような経験を、だれかが書いていてくれるのなら、人生についてのこれほどの有利なものをありがたく頂戴して、さまざまな状況に対応する方法について著者が言わんとするところを読み取るのがいいでしょう。
※上記全訳の下線部分のみは「英文を正しく読む50講」倉谷直臣・著より
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