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このような問題をたまに出題することがあります。
Albert Einstein was by nature a rebel who enjoyed being unconventional. Whenever possible he dressed for comfort, not for looks. Externals meant little to him. In everything he sought simplicity. Science was his passion, and next to science music.
当サイトでもやってみると、( http://www99.sakura.ne.jp/~english/trnsltn/01srAlbert_Einstein_was_by_nature_a_rebel.shtml )案の定というかなんというか――。
最もひどい訳が、
「科学は彼の情熱で、次が科学音楽だった」
というもので、こんな訳を平気で書く学生が多い。その他の訳を列挙してみると、
×科学は彼の情熱であり、ほとんど音楽のように楽しいものであった。
×科学は彼の情熱であり、科学という名の音楽とも言えるものであった。
×科学は彼の情熱であった。そして科学音楽も。
×科学はかれにとって情熱の吐け口であり、音楽のように心地よいものだった。
×科学は彼にとって熱意を向けるものであり、科学の音楽に隣り合わせるものであった。
というようなものがありました。
「科学音楽」と訳している生徒に、「科学音楽」ってなに?と聞いて見ると、「さあ……?」と首をかしげるだけ――。ま、物理学者のアインシュタインのことを書いているので、科学的な音楽、そんなものがあるのでは、と思ったのかもしれませんが。「ちょっとおかしいかな、と思ったけど、とにかく、書かないといけないから」書いたという生徒もいます。――なるほど、たしかに、書かないよりはましです。しかし、覚えておいてほしいのは、じぶんでちょっとおかしいかな、と思った訳文は、他人が読んだら、めちゃくちゃおかしい、どころではなく、ほとんど意味不明だと考えておいた方がいいということです。
まずは、訳をする前に、文法的に文を分析するくせをつけましょう。そうしないと、いつまでたっても、ちょっとおかしいかな、と思うままかいてしまうことになるでしょう。
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