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【2537】科学という仕事は、本質的 [九州大学 英訳 2003] 管理人 05/5/9(月)

【2537】科学という仕事は、本質的 [九州大学 英訳...
 管理人  - 05/5/9(月) -

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    次の文章を読み、下線部(1),(2),(3)を英語に訳しなさい。 (35点)
 科学という仕事は、本質的に「積み上げ」式だと言えるでしょう。過去の研究者の成果をもとにして、それを深め発展させていくわけです。(1)だから、科学の業績は常に新しい仕事に乗り越えられていく運命にあります。よほどすぐれた業績以外は、名前も研究成果そのものも、やがて忘れられてしまうのです。それがふつうの研究者であり、そんな研究者がほとんどです。かく言う私もその一人で、私の仕事で後世に残るものは何もないでよう。それは空しいようですが、科学という仕事の宿命なのです。
 (2)そうと知りながら、あえて研究を続けるのは、どんな小さなことでも、自分が世界で初めて発見したことへの喜びがあるからです。冒険かや登山家が世界初をめざすのと共通した心理です。また、自分の頭の中に自然の一部が根づき、そこで自分だけが知っている世界を展開させることができるのです。頭の中で自由に自然の絵を描いたり、新しい進化のシナリオを書いたりすることに喜びを見つけています。この感覚は、芸術家と似ているかもしれません。(3)研究業績という結果を気にする前に、向かっている課題や謎と格闘する楽しみもあります。それは、鍵のない錠前を開けようと苦闘する鍵屋さんに似ています。つまり、研究という仕事は、いろんな場面で自分自身を表現する仕事といえるでしょう。
――九州大学 後期日程(3月12日実施)――2003年

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