|
次の会話は、ある小学校の運動会(sports day)の種目についての先生どうしの議論である。A先生(Mr. A)とB先生(Ms. B)の主張とその根拠を明確に伝えるような形で、議論の要点を60〜70語の英語で述べよ。
A先生: 今回の運動会では、競争心をあおるような種目をやめてはどうでしょうか。
B先生: そりゃまたどうしてですか?それじゃやっていて面白くないでしょう。
A先生: いやいや、競技の結果によって子供が一喜一憂したり、いらぬ敗北感を味わったりするのはよくないと思うんですよ。むしろ、みんなで協力することの大切さを教えるべきです。
B先生: もちろん勝ち負けだけにこだわるのはまずいですけど、勉強においてもある程度の競争心が刺激になるということはありませんか。第一、やめるといっても、たとえばどんな種目をやめるんですか?徒競走とか?
A先生: 徒競走なら、同じくらいのタイムの子たちを同時に走らせることにして、それで順位をつけなければ、さほど勝負の要素は強くありませんが、綱引きとか、騎馬戦とか、玉入れとか、どれも勝つか負けるかのどちらかでしょう。
B先生: だけど、そういうものを除いたら、出し物が大幅に減って、運動会にならないでしょう。
A先生: 組み体操とか創作ダンスとか、出し物なんていくらでもあるじゃないですか。
B先生: そんな出し物ばかりで子供が喜びますかねえ。いい意味でのライバル意識を育てるために、運動会でも普段の勉強でも、子供にはもっと競争させるべきだと思いますよ。
――東京大学 前期日程(2月25日実施)――2006年
|
|