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【2495】ずっと以前から、翻訳についての [奈良女子大学 英訳 2003] 管理人 05/5/6(金)

【2495】ずっと以前から、翻訳についての [奈良女...
 管理人  - 05/5/6(金) -

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   A(生活環境・理学部志願者のみ) 次の文章の下線部(イ),(ロ)を英訳せよ。
B(文学部志願者のみ) 次の文章の下線部(ハ)を英訳せよ。
(イ)ずっと以前から、翻訳についての本を書きたいと思っていた。それは翻訳の技術や歴史や目的についての本ではなく(まあ、そんなものは書こうと思ったところで書けっこないわけだけど)、「どうして自分は翻訳をしなくてはならないのか?」というシンプルな疑問に対して、自らが答える内容の本になるはずだった。というのは、これまでずいぶん多くの人に「(ロ)村上さんは本職が小説家なのに、そしてけっこうお忙しいでしょうに、どうしてそんなに熱心に翻訳をするのですかというような質問を受けてきたし、僕自身、自分がどうしてこんなに一生懸命、寸暇を惜しんで翻訳に励まなくてはならないのか、ときどき不思議に思っていたからだ。
(ハ)決して自慢するわけではないのだが、プロの翻訳家から作家に「転身」した人々を別にすれば、僕くらいたくさんの本悪をこなしている現役の小説家は、ちょっといないのではないかと思う。そして打ち明けてしまえば、翻訳をするというのは、僕にとって苦痛でもなんでもないのだ。誰にたのまれなくても、翻訳のことになると、ついつい手が動いて、仕事が進んでしまう。いったいどうしてそんなことが起こるのだろう?
              (文春新書 刊『翻訳夜話』村上春樹・柴田元幸)
――奈良女子大学 前期日程(2月25日実施)――2003年

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