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寡黙な王子 管理人 04/10/21(木)

寡黙な王子
 管理人  - 04/10/21(木) -

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   A Man of Few Words
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 Once upon a time there was a Prince who, through no fault of his own, was cast under a spell by an evil witch. The curse was that the Prince could speak only one word each year. However, he could save up the words so that if he did not speak for a whole year, the following year he was allowed to speak two words.
One day he met a beautiful princess (ruby lips, golden hair, sapphire eyes,) and fell madly in love. With the greatest difficulty he decided to refrain from speaking for two whole years so that he could look at her and say "my darling". But at the end of the two years he wished to tell her that he loved her. Because of this he waited three more years without speaking (bringing the total number of silent years to 5).
But at the end of these five years he realized that he had to ask her to marry him. So he waited ANOTHER four years without speaking.
Finally as the ninth year of silence ended, his joy knew no bounds. Leading the lovely princess to the most secluded and romantic place in that beautiful royal garden the prince heaped a hundred red roses on her lap, knelt before her, and taking her hand in his, said huskily, "My darling, I love you! Will you marry me?"
The princess tucked a strand of golden hair behind a dainty ear, opened her sapphire eyes in wonder, and parting her ruby lips, said: "Pardon?"

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■ポイント■
・was cast under a spell / cast - cast - cast cast a spell on sb 〜に魔法をかける
・The curse was that ... / そののろいは、... というものだった。
・so that ... / 結果を表す。
・refrain from / 〜を控える Please refrain from smoking in the car. 車内での喫煙はご遠慮ください。
・ANOTHER four years / さらに4年
・his joy knew no bounds / bound(s) 限界 彼の喜びは際限がなかった。

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◇寡黙な王子
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 むかしむかし、あるところに悪い魔女にのろいをかけられた王子がいました。そののろいというのは、王子は、一年に一語しか話せいというものでした。ただし、ことばをためておくことはできました。一年間、ひとこともしゃべらなかったら、次の年は2語話せるということです。
 ある日のこと、王子は美しい姫に出会いました。ルビーのようなくちびる、うつくしい金髪、サファイアのような目をした姫でした。王子はこの姫に恋をしたのです。たいへんな努力をして、王子は2年間、なにもしゃべらないようにしました。彼女を見て、「いとしい人よ(my darling)」といいたかっらです。しかし、2年たつと、王子は、あいしている(I love you!)ということを伝えたくなりました。だから、あと3年まつことにしました。これで、5つのことばを話せるようになるわけです。 しかし、5年たつと、結婚してほしい(Will you marry me?)ということも伝えたくなりました。
だから、王子はあと4年、一言も話さないですごしました。
 そして、とうとう沈黙の9年が過ぎました。王子のよろこびはひとしおでした。うつくしい姫をお城の庭園のだれにもじゃまされない、ロマンティックな場所にさそいました。王子は姫のひざに100本のバラの花をおいて、その前にひざまずき、姫の手をとって、しゃがれた声で(なにしろ9年間ぶりに話すのですから)こういいました。
「ぼくはあなたのことを愛しています。結婚してください」
 姫は金髪を耳のうしろにかきあげて、サファイアのような目をいぶかしげにまたたかせ、そして、ルビーのような口をひらいてこういった。
「ごめんなさい。聞こえなかったので、もう一度おっしゃって」

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