できる、できない、できますか? という言い方を勉強します。
今まで、あまり「助動詞」という名前を聞いたことがないかもしれませんが、ここで本格的な助動詞を学習します。もし「助動詞」という名前を知っているとすれば、それは、do と does のことでしょう。たしかに疑問文を作ったり、否定文を作ったりするときにでてくる do と does は助動詞なのですが、ここで学習する can という助動詞とは少しちがいます。そのへんのことは、あとで書くとして、まずは以下の文を見てください。
| - |
助動詞 |
動詞 |
- |
- |
| I |
* |
play |
tennis. |
私はテニスをします。 |
| I |
can |
play |
tennis |
私はテニスをすることができます。 |
見てのとおり、「〜できる」というときには、動詞の前に can をおけばいいだけです。ただ、問題は、その動詞ですが、I
play tennis. の
play と、I can
play tennis. の
play は少しちがいます。3単現にしてみるとわかります。
| - |
助動詞 |
動詞 |
- |
- |
| He |
* |
plays |
tennis. |
彼はテニスをします。 |
| He |
can |
play |
tennis |
彼はテニスをすることができます。 |
こんなふうに、can の後は、plays ではなく、play となります。これは原形という形です。原形ということばは、命令文のところで出てきました。また、
He plays tennis.
He does not play tennis. ×plays
Does he play tennis? ×plays
のように、否定文や疑問文を作る do does でもその後の動詞が原形になっています。
英文法の規則には例外がかなり多いということはだれでもわかっていると思います。例えば、「名詞の複数形は、-(e)s をつける」というルールがあっても、man → men, foot → feet, sheep → sheep などと例外がいくらでもあります。ほかのルールもそうでしょう。しかし、
助動詞の後の動詞は原形
というルールは例外がありません。
※つっこまれるといけないので、単文で省略がない場合、または、少なくとも中学で勉強する範囲では――としておきます。