まず、辞書を机の上に出してから、上のリンクをクリックしてください。すると、たとえば、 xylophone といった単語が出てきます。単語の意味は知らなくてもかまいません。習ってないので、知らないのが当たり前です。出てきた単語を自分の辞書で引いてみてください。たいてい、1つしか訳語がないので、それをすべてひらがなでかいてください。xylophone なら、「もっきん」となります。「木琴」と書くと×になります。単語は10出てきますから、なるべく速く正解するようにしてみてください。
ここでは英和辞書の使い方を練習してみます。おそらくこれを読んでいる中学生1年生のみなさんは自分の辞書を持っているでしょう。これから、中学3年間、英語を勉強する上で辞書は大切です。辞書とどれだけ仲良くなるかで英語ができるかどうかがきまります。
まず、たまに以下のような人がいますが、こういう辞書の選び方はよくないので、やめたほうがいいでしょう。
× (1) お父さんやお母さんが使っていた辞書を使う。
× (2) 高校生用の辞書を使う。
× (3) 電子辞書を使う。
× (3) 単語集を使う。
× (4) ネットの辞書を使う。
(2)について、ちょっと言っておきますと、塾、特に進学塾などでは、先生によっては、中学生にでも、たとえば、「ジーニアス英和辞典」とか、「ヤング・ジーニアス英和辞典」を薦める先生がいますが、中学3年生で難関私立を目指している人には「ヤング・ジーニアス英和辞典」あたりならいいでしょうが、中学1年生では、百害あって一利なしです。たとえて言うなら、小学校1年生の児童に『岩波国語辞典』(さらに言えば広辞苑)を与えるようなものです。英語に関しては、中学1年生は、小学1年生の国語能力もないわけですから、いかに高校生用の辞書を使わせることが無謀かわかるでしょう。ま、たしかに、高校生まで使える辞書を買っておけば6年間使えるわけですが、高校生用の辞書には、中学では習わない単語ばかり載っています。中学でならう基本的な単語ももちろんくわしく載っていますが、文字が小さすぎて、いろいろな情報が多すぎて、初学者には向きません。おそらく、そんな辞書を買っても、おもしろくないので、ほとんど引かないことになるでしょう。辞書を使わないから、英語が苦手になって、結局、高校へ行ってもほとんど辞書を引かないということになってしまいます。やはり、中学生は中学生用の辞書を買いましょう。もちろん、その辞書は中学を卒業するころには、物足りなくなるでしょうが、それでいいのです。(4)については、ネット上の辞書というのはほとんどが大人用の辞書なので、中学生が引くと余計な情報がいっぱいのっていて、どれが大切なところなのかわからなくなります。
以下、思いつくままにいくつか辞書を選ぶ目安を書いてこきます。
□ 書店に行って、絵や写真がいっぱいある中学生用の辞書を買いましょう。
□ といっても、絵が入っている辞書はいろいろとあるでしょうから、本屋さんに行って、中学生用の辞書で同じ単語をひいてみてください。たとえば、book でも help でも何でもいいわけです。同じ単語を複数の辞書で調べてみて、どの辞書の説明がわかりやすいかで選べばいいでしょう。
□ もう1つの目安として、できれば、発音(記号)のことをくわしく書いた辞書がいいでしょう。母音とはなにか、子音とは何か? [m] の発音はどのようにするのか、絵で説明してある辞書がいいでしょう。たいていの辞書では、辞書の巻末に書いてあるはずです。
最後に、私が中学生にすすめているのは、学研のジュニア・アンカー英和辞典です。この辞書は、フォニックスにも気をくばっていて、例えば、walk なら、al は「オー」と読むのような注意書きがあったりします。また、その単語の使い方を問うような文法4択問題ものっていて、たのしい。他の中学生辞書と比べれば一目瞭然、それほど、違います。