最新のセンター試験(2014年本試験)では、200点中、第1問で問われる発音とアクセントは、合わせて14点でした。その中で、アクセント問題は、4問出題され、計8点でした。たった8点ですが、ここはぜひとも得点しておきたいところです。発音問題に比べれば、アクセント問題のほうは、対策が立てやすく、また、年度によっては(たとえば2002年度など)、発音問題は出題されなかった年がありますが、アクセント問題は必ず毎年出題されているので、早いうちにおぼえるべきことは覚えておいたほうがいいでしょう。アクセント問題で覚えることはそれほどありません。というわけで、まずはアクセントを勉強していきます。
センターのアクセント問題対策として、まずやるべきことは、外来語(カタカナ英語)のアクセントです。これは、数も限られているので、手をつけやすいでしょう。
たとえば、2013年のセンター本試験を見てみると、
と、6つも(essential も含めれば7つ)カタカナ英語のアクセントが問われています。hamburger や energy は過去のセンターでも何度か問われています。このように日常的によく使う外来語のアクセントは、日本語とは異なっています。たとえば、「インターネット」は、伸ばすところ、「ター」にアクセントがあるように思いますが、正しくは、Internet と第1音節に強勢をおきます。一般的に言えることは、外来語というのは、ほとんどが名詞です。名詞というのは、基本的に第一音節にアクセントがあることが多いわけです。たとえば、2013年の問題では、energy, operator, hamburger は3つともアクセントが第1音節にあります。essential, dynamic は形容詞ですから、-tial, -ic などの接尾辞でアクセントの位置を知ることができます。
■外来語演習問題
英語には、Export, expOrt, Import, impOrt のように前にアクセントを置くと名詞、後ろにアクセントを置くと動詞というように、アクセントの位置で品詞を区別する語が少数(85)あるそうです。ほとんどの動詞は、accord, account, advance, alarm, anger, answer, approach, attack のように名詞も動詞もアクセントはかわらないのですが、ロマンス語起源の2音節からなる名詞と動詞には、アクセントで品詞を区別するパターンが多いようです。参考書には、名前動後と書いてありますが、覚えにくかったら、「名前」(名詞はアクセントが前)と覚えておけばいいでしょう。
■名前動後演習問題
センター試験英語アクセント問題 2017〜1990年までに出題された単語(年度順)
センター試験英語アクセント問題 2017〜1990年までに出題された単語 (ランダム)
以下のリストは、アクセント問題でよく出題される単語です。毎日、音読して身につけていきましょう。声を出して読まないと、絶対に覚えられません。アクセントの法則を覚えてもほとんど役にたちません。音読するときのコツは、アクセントのある母音をちょっと大げさに強く読むことです。ペンかなんかで、音節ごとに机をたたいて調子をつけて読むのもいいでしょう。
センター試験アクセント問題で出題された単語リスト
referEE, pEnalty, rEtail, audItion, concIse, edItion, nArrative, orgAnic, informed consEnt,
公立高校入試レベル / 外来語のアクセント / センター試験 / 第1音節にアクセント/ 第2音節にアクセント / 第3音節にアクセント / 第4音節にアクセント / 外来語のアクセント / ランダム 難関大のアクセント問題
次の単語のアクセントのある位置を答えなさい。
audition
(1)第1音節
(2)第2音節
(3)第3音節
※ 解説の中で employer のアクセントが er に来るように言っていますが、これはもちろん、間違いで、アクセントは、employer OY のところ第二音節にあります。そもそも、人や、ものを表す -er (speaker, runner など) にはアクセントが来ることはありません。
その他の年の過去問解説(準備中)
最も強くする母音が、見出し語のものと同じものを一つ選べ。
meadow
(1)measure
(2)search
(3)stream
(4)theater
センターの発音・アクセント対策でなにか一冊参考書がほしい人は、以下のがおすすめです。
よく出る発音・アクセントのルール 桐原書店