間接疑問と名詞節

実力診断テスト/ 問題/ 解説/

実力診断テスト

間接疑問は、中学で習うものですが、基本があやふやな人はよくまちがってしまうところです。

問題

レベル1(超基本問題)

例題: 次の文を下の書き出しに続けて書きかえなさい。解答は書き出しの文も含めて書くこと。
Where do you live?
Please tell me ____________

レベル2

例題: 次の日本文を英語にしなさい。
どこで(それらが)手にはいるか教えてください。(please, get を使って8語で)  [熊本県]

レベル3

Do you have any idea (  )?  [センター]
(1)when does close the bank (2)when closes the bank
(3)when does the bank close (4)when the bank closes

レベル4(標準問題)

例題: Somebody rang my doorbell, but I don't know (  ). [センター]
(1) what did it
(2) what was it
(3) who it did
(4) who it was

レベル5(発展問題)

例題: Let's have a look at (  ). [立命館大]
(1)how the weather will be like
(2)what the weather will be like
(3)how is the weather going to be
(4)what will the weather be like

解説

□間接疑問(文)というよりも

間接疑問というのは、以下のような問題と同じようなものです。

次の英文に適語を1つ入れなさい。ただし、文尾の(  )内の単語を適当な形に変えて行うこと。
The enterprise was a complete _______ this time. (fail) [久留米大・医]

a complete _______ と続いていることから、この _______ には名詞が入ります。すると、fail という動詞を名詞すればいいだけです。英語には、接辞(接頭辞と接尾辞)を使って品詞を転換する単語がありますが、この fail もそれです。基本的に、品詞を転換するのは、接頭辞ではなく、接尾辞の役割です。
fail の名詞形が何になるかは、辞書を見なければわかりません。fail は、 pleasure, exposure, creature, pressure, procedure, closure, enclosure, disclosure, composure, restructure, expenditure, departure, mixture, seizure のように、-ure という接尾語をつけて名詞をつくります。
ということで、答えは、failure ということになります。
The enterprise was a complete failure this time.
(その事業は今回は完全な失敗だった)
このようにして、動詞が名詞になったわけです。
どうして、間接疑問(文)は上のような問題と同じかというと、たとえば、以下の問題を見てください。

I remembered (  ).
(1) close the door
(2) I had closed the door

(  )にそのまま(1)(2)を入れて、
×I remembered (close the door).
×I remembered (I had closed the door).
とすることはできません。なぜなら、(  )は、remembered という他動詞の目的語になっているからです。目的語は必ず名詞でなければいけないので、(1)も(2)もまずは名詞にしておかないと(  )に埋め込むことはできません。上では、fail → failure という単語単位での名詞化でしたが、(1) close the door のような句を名詞化することも、(2) I had closed the door のような文を名詞化することもできます。
(1)は、動詞を動詞ではなくするマーカーとして、to または、ing をつけて、to close the door / closing the door とすれば、名詞になります。それぞれ、不定詞の名詞用法、動名詞といいます。
(2) では、文ではありませんよ、というマーカーの that をつけて、that I had closed とすれば名詞になるわけです。もちろん、名詞節といってもかまいません。これは、結局、文(肯定文)を名詞にしたわけです。

□間接疑問=文の埋め込み

間接疑問文は、中学で学習する英語の中でもかなりむずかしい単元です。
まず、誤解があるといけないので、言っておきますが、間接疑問文と言っても、必ずしも疑問文とはかぎりません。
例えば、
I know where he comes from.
というのは間接疑問文ですが、最後に?がないことからもわかるとおり、疑問文ではありません。
Do you know where he comes from?
しかし、上のようにすると、疑問文になります。
つまり、間接疑問というのは、I know where he comes from. の下線部の部分が、もともとは、Where does he come from? という疑問文だった。それが、文の一部になったというくらいの意味だと思って置いてください。 文には、3種類あります。

(1) This is a pen. 肯定文
(2) This is not a pen. 否定文
(3) Is this a pen? 疑問文
(4) What is this? wh 疑問文

このような4種類の文を、I know .... の後に入れるわけです。英語でどうすればいいのかという前に、日本語ではどうなるか見ておきます。

(5) 私は、それを知っています。
(6) これは、ペンだ。

(5)の「それ」のところに、(6)の文をそのまま入れると、「私は、/これはペンだ。/を知っています」となりますが、もちろん、これでは日本語としては成立しません。正解は、「私は、/これがペンだということ/を知っています」くらいになるでしょう。「〜を」の「〜」には名詞が入りますが、文はそのまま入れることはできません。だから、「こと」ということばをつけて、文を名詞にしているわけです。
さて、英語ではどうするかというと――、
と続けられないことは明らかです。

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□参考リンク

間接疑問を使った例文